サム・ペキンパー 情熱と美学 (2005):映画短評
サム・ペキンパー 情熱と美学 (2005)ペキンパー入門的なドキュメンタリー
バイオレンス映画の巨匠サム・ペキンパーの波乱万丈かつ破滅型の人生を、家族や関係者の証言、記録映像を交えながら振り返るドキュメンタリー。
ペキンパー研究者が私財をなげうって自主制作した作品。その愛情は十二分に伝わって来るが、中身的には『ワイルドバンチ』や『ダンディー少佐』などのDVD特典映像を追いかけてきたファンなら大きな新発見はあまりないだろう。
ただ、故R・G・アームストロングやジェームズ・コバーンの生前のインタビューをスクリーンで見られるのは嬉しいし、ボー・ホプキンスの語る撮影裏話はすこぶる面白いし、センタ・バーガーは年を取っても抜群に美人だし。ひとまずペキンパー入門者にもオススメ。
この短評にはネタバレを含んでいます