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リズと青い鳥 (2018):映画短評

リズと青い鳥 (2018)

2018年4月21日公開 90分

リズと青い鳥
(C) 武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会
なかざわひでゆき

恋愛感情にも似た少女たちの濃密で危うい友情ドラマ

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 高校吹奏楽部を舞台にした青春アニメ『響け!ユーフォニアム』のスピンオフに当たるものの、基本的には独立した映画として完成されている。テーマは思春期の女の子たちによる、恋愛感情にも似た危うい友情関係だ。
 あまりにも強すぎる束縛と依存が逆に少女たち自身を苦しめ、些細なすれ違いが互いの誤解と溝を深めていく。そんなヒロインたちが、愛すればこそ相手を解放することの必然性を学び、大人への階段を上り始めるというわけだ。
 瑞々しくも繊細な語り口は大きな魅力だが、やはり女の子同士の濃密すぎる世界はオジサンにとって理解し難い点も多々あり。これがネガティブな方面へ働くと「ミスミソウ」になってしまうんだろうなあ。

この短評にはネタバレを含んでいます
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