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萩原みのり「今日からここで撮影するのか…」主演ホラー映画の撮影で恐怖体験

萩原みのり
萩原みのり

 女優の萩原みのりが28日、都内で行われた主演映画『N号棟』の公開記念舞台あいさつに出席。舞台あいさつには共演者の諏訪太朗赤間麻里子後藤庸介監督も登壇した。

実際の幽霊団地騒動をモチーフにしたホラー『N号棟』予告映像【動画】

 本作は、2000年に岐阜県で起きた幽霊団地騒動をモチーフにしたホラー。幽霊が出るとうわさの廃団地を訪れた大学生たちが、さまざまな怪現象に見舞われる様を描く。萩原は、同じ大学に通う啓太(倉悠貴)や真帆(山谷花純)とともに、かつて霊が出ると噂された廃団地を訪れた女子大生の史織を演じている。

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 登壇した萩原は「とにかく完成してよかったと思います。ホラーであり、ホラー以上の何かであるような不思議な作品です」と述べ、「みなさんがどういう感想を抱くのか気になります。緊張します」と客席に向けて話す。

 撮影中のエピソードが話題にあがると、ロケ地となった団地での撮影の日々を回顧。ガラスが割れ、鳩のミイラも転がる怪しい場所だったというその団地について萩原は「最初は、今日からここで撮影するのか、と思うくらいひどかった。水も通っていないし、トイレも懐中電灯で照らさないとたどり着けないような場所にあって。携帯のライトで階段を照らすといろんな物が落ちていたりもしました」と紹介する。

 そのうえで「映画で映し出されているものの中には、(映画用の)美術じゃないものもいくつか紛れ込んでいます。まさかこれが本物ではないだろうと思うのが(団地にあるものをそのまま使った)本物だったりします。楽しみにしてほしいです」と期待をあおる。撮影中には、血糊が増えたような気がしたり、不思議なことも多々あったといい、萩原自身も病んだような状態になったとのこと。「監督に『私のカットがないですか、じゃあもう帰ります』という時もあったんです。酸素が回ってこない感覚がありました」と撮影中、実際に倒れてしまったこともあったという。

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 撮影前も監督から参考にするようもらった資料などを見て、おかしな感覚になったといい、「死恐怖症の人が書いてるブログを読んだり、集団自殺の教祖の音声をネットで聞いたりもしました。そしたら自分がおかしくなってしまって。夜道でその音声を聞いていると、なんで私、こんなところにいるんだろうってなったり。クランクイン前が一番病んでいました。夢か現実か天国か現世かっていう感じでした」と振り返る。

 そんな萩原について後藤監督は「(萩原演じる)史織の性格にぴったりだなって思いました。生き急いでいる感じも同じ」と述べ、「(萩原以外の)みなさんのお芝居もすごかった。それだけでも見応えがある作品になったかなって思います」とキャスト陣の奮闘をたたえていた。(取材・文:名鹿祥史)

映画『N号棟』は4月29日より全国公開

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