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ベネチア映画祭、今年も予定通り開催の方向

昨年のベネチア国際映画祭にて撮影
昨年のベネチア国際映画祭にて撮影

 毎年イタリア北部にあるベネチアのリド島で開催されている世界三大映画祭のひとつベネチア国際映画祭の関係者が、今年の映画祭は中止や延期の計画は現在のところなく、9月2日から12日に開催予定だと語った。イタリアのニュース通信社・ANSA通信が伝え、Hollywood Reporter、Varietyなど多くの海外メディアが報じた。

【写真】華やか!昨年のベネチア映画祭のレッドカーペット

 映画祭の母体である Venice Biennale(ベニス・ビエンナーレ)のロベルト・チクット氏が現地時間20日に行われた取材で語った。同じく世界三大映画祭のひとつであるカンヌ映画祭は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて今年5月12日から23日に開催予定だった映画祭の延期をすでに発表している。

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 ベネチア映画祭とカンヌ映画祭のコラボレーションや共同開催などの可能性を示唆する報道もあったが、チクット氏はその点については「カンヌと何かを一緒にすることもふくめ可能性というものはすべてに対してある。だがカンヌの関係者は現状を見守ることを続けており、我々に何を求めているかは聞いていない。私たちは自分たちの映画祭のプログラムを前に進めています。カンヌとのやりとりはありません」と語った。

 日本の外務省のホームページによると現在イタリアでは新型コロナウイルスの影響を受けて移動制限や生産活動の制限などの措置が取られている。毎年4月下旬にイタリアのウディネで開催されてきたヨーロッパ最大のアジア映画祭、ウディネ・ファーイースト映画祭は延期され、ロックダウンによって映画館なども閉館が続いているが、チクット氏はベネチア映画祭の期間中に作品の上映を行う映画館の開館は許可されるという見解を示している。(4月21日現在、外務省はイタリアを渡航中止勧告の対象としています)(編集部・海江田宗)

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