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『ハロウィン』新作、ローリーの娘役女優が撮影を振り返る

主人公ローリーの娘を演じたジュディ・グリア
主人公ローリーの娘を演じたジュディ・グリア

 1978年に公開されたジョン・カーペンター監督の不朽の名作『ハロウィン』が公開40周年を迎え、その記念すべき年に正式な続編として描かれた新作『ハロウィン(原題) / Halloween』について、演技派女優ジュディ・グリアがニューヨークのAOLで開催されたイベントで語った。

【写真】2007年のリメイク版『ハロウィン』

 オリジナル版は、覆面をかぶったブギーマンことマイケル・マイヤーズが、ハロウィンの夜に主人公ローリー・ストロード(ジェイミー・リー・カーティス)が住むイリノイ州ハドンフィールドの住人たちを惨殺していくというストーリー。今回の続編では、40年後を舞台に、精神病棟から強固な刑務所に搬送する際にマイケル・マイヤーズが脱出したことで、過去の事件がトラウマになっていたローリーが、疎遠な関係になっていた自身の娘カレン(ジュディ)と孫アリソンを守るために、武器を持って戦う決意をする。『ボストン ストロング ~ダメな僕だから英雄になれた~』のデヴィッド・ゴードン・グリーン監督がメガホンを取った。

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 隣の見知らぬ観客にしがみついたりするほどホラー映画を鑑賞するのは苦手というジュディ。だが、今作のオファーについては、(コメディーやシリアスなドラマを描いてきた)グリーン監督が、あの『ハロウィン』を手掛けるのかと驚いたそうだ。「彼が手掛けたHBOのスポーツコメディー『イーストバウンド&ダウン(原題)/ Eastbound & Down』や映画『スモーキング・ハイ』のファンだったから、そんな彼と『ハロウィン』を手掛けることになったデヴィッドが同一人物とは思えなくて、もう一人、同じ名前のデヴィッド・ゴードン・グリーンが居るのかしら? と考えたくらいよ(笑)。でも、デヴィッドが注意深く『ハロウィン』シリーズの歴史を保ちながら制作しようとしていること、そしてジェイミーが主演と知って、参加しなければいけないと思ったわ」。

 グリーン監督の演出については、「わたしたち俳優陣が演じているとき、デヴィッドは『こうやってみて、ああやってみて』といろいろ指示を出してきたの。わたしだけでなく、全員が(即興的に)自由に演じていたわ。(セットでは)『こうしてみたらクールじゃない?』って言葉が俳優たちや製作陣の間で飛び交っていたわ」と柔軟な現場であったことを振り返った。

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 撮影中、ジョン・カーペンターは何度か現場を訪れたにもかかわらず、ジュディは未だに会えていないそうだが、「彼がセットを訪問した日と重なることもあったのだけれど……。あるときは、(クルーから)『ジョンに会うことができた?』と聞かれて、わたしが『(今日)彼が来ているの?』と聞き返すと、『今、セットを離れたわ』って言われたこともあったの。でも、実際にマイケル・マイヤーズに会うのが怖いように、ジョンに会うのも少し怖いわ。だって、彼こそがあのマイケル・マイヤーズというキャラクターを創り上げたんだもの。ちなみに彼が手掛けた(オリジナル映画の)音楽は今作でも使われているのだけど、観客はみんな驚かされると思うわ」と明かした。原点回帰する音楽が使われているのも見所の一つといえそうだ。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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