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榮倉奈々&安田顕の夫婦にほっこり『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』現場レポ

安田顕と榮倉奈々が夫婦を演じる
安田顕と榮倉奈々が夫婦を演じる - (C) 2018「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」製作委員会

 インターネットの質問サイトで反響を巻き起こした伝説的投稿を基にした映画『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』の現場取材で、メガホンを取った李闘士男監督は本作について「ある一組の夫婦のラブストーリー」だと表現した。

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 じわじわと汗がにじんでくるような熱さの中、すこし古さを感じさせる一軒家のスタジオで行われた同作の現場取材。この日撮影されたのは、主人公であるサラリーマンのじゅん(安田顕)が、妻ちえ(榮倉奈々)の実家で、落書きされたボロボロの教科書に残されていた彼女の言葉を見つけるシーン。ちえがなぜ死んだふりを繰り返していたのか答えを探る中で、ヒントになる重要な場面だ。

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ほっこり~ - (C) 2018「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」製作委員会

 本作はタイトル通り、じゅんが帰宅すると、妻のちえが必ず死んだふりをしているという設定の作品。ちえの“死んだふり”はバリエーション豊かに何パターンも披露され、最初はケチャップで血のりをつける程度だったものが、幽霊やドラキュラなどもはや“死んだふり”ではなく「どうしてそうなった!?」と突っ込みを入れたくなるようなレベルでどんどんエスカレートしていく。だが、この夫婦を通して描きたいものについて李監督は「コミュニケーション」だと言う。

 「今はスマホやLINEなどでコミュニケーションがデジタルになってきたけれど、人と人の距離感って本来難しいものじゃないですか。ちえやじゅんもコミュニケーションがとても苦手な人たち。どのように人とコミュニケーションを取っていくかというときに、ちょっとちえはファンキーな方法を取っていたということなんです。さらにじゅんは過去に離婚経験があるため、関係が“壊れる”ということに対して非常に恐れている。だからこそ方法は変わっているがメッセージを伝えたいちえと、それに振り回され苦悩するじゅんという2人のかみ合わない関係が、“死んだふり”がエスカレートするのと相まって深まっていくんです」。

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 この監督の設定が、榮倉や安田が作り上げる独特だけれども温かくほっこりとした夫婦の雰囲気に結びついているのだ。実際監督と安田らは、キャラクターの見え方、存在感などについて、互いに相談しながら試行錯誤したそう。また監督は「夫婦像の“あり方”が何百通りもある中で、お互いに努力しながら、失敗することも含めいい夫婦になっていけばいいんじゃないのかなというところが今回の裏のテーマです」とも話す。

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真剣なまなざしの榮倉。中央は李闘士男監督 - (C) 2018「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」製作委員会

 「夫婦は最初から最高なのではなく、二人で努力して生活していくうちに、おじいちゃん・おばあちゃんになって『良かった』と言い合えるものだと思っているんです」と主張する監督の目指すところは、観客に「榮倉奈々や安田顕が面白いことやってるよ~と観に行っていただいて、意外といい話だったね」と入り口と出口で違う感想を抱かせること。いわく「バカなフリをしているけれども、大事なことを伝えたい。寅さん(『男はつらいよ』シリーズ)の作戦と同じです」とのことで、自身の伝えたいことへの自信をのぞかせていた。(取材・文:井本早紀)

映画『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』は6月8日公開

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