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まだ20歳だけど!リストカット・摂食障害から少女漫画ヒロインまで…次世代カメレオン女優・中村ゆりか

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ドラマ「花にけだもの」(dTV×FOD)では主演を務めた中村ゆりか(右)
ドラマ「花にけだもの」(dTV×FOD)では主演を務めた中村ゆりか(右) - (C)エイベックス通信放送/フジテレビジョン

 この時期になると来年ブレイクする俳優などの話題も出てくるが、その一人として注目を浴びつつあるのが女優の中村ゆりか(20)だ。

【画像】中村ゆりかの制服姿

 中高生に人気の少女漫画を実写化し、SNSを中心に話題となったドラマ「花にけだもの」では愛され系ヒロイン・久実を演じた中村。ファンからは「役ハマりすぎ」「このドラマきっかけでゆりかちゃんのこと好きになり始めた」と少女漫画ヒロインが“はまり役”だという言葉も出てきた彼女だが、同作が配信された今年、彼女はドラマ「BORDER 贖罪」「ぼくは麻里のなか」などの全く違う毛色の作品に出演している。

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 「BORDER 贖罪」では殺人事件の被害者、「ぼくは麻里のなか」ではある異変に気付く女子高生、とそれぞれの役によって全く違う表情を見せており、SNS上でも「印象違いすぎて全く気付かなかった」「どこかで見たことあると思ってたら、まれにでてた!全然わからなかった」とそのカメレオンっぷりに驚く声が上がるほど。実際に彼女は、清純な演技から狂気に満ちた演技までの演じ分けを披露してきた。

 染谷将太と共演した映画初主演作の『5windows』(2012)や、NHK連続テレビ小説「まれ」(2015)では清楚で正統派な美少女として演技を披露していた彼女。特に「まれ」の横浜編では、フランス菓子店のオーナーパティシエ・池畑大悟(小日向文世)と中華料理店のオーナーで占い師の池畑輪子(りょう)の父母の店を手伝う池畑美南役で出演し、一気に知名度を上げたという印象が強い。だがいわゆる清楚系の演技だけにとどまらないのが、彼女の魅力だ。

 2014年のドラマ「家族狩り」の彼女は、まさにそれとは異なるもの。『包帯クラブ』『悼む人』など常に「人間とは何か」と作品を通して問い続けてきた天童荒太が、家族とは何か、生きるとはどういうことか、という根源的な問いに挑んだ小説を原作とした同作で、中村は狂気に満ちた女子高生を見事に演じきった。表向きは成績優秀な優等生だが、リストカットや摂食障害など心に深い闇を抱えている難しい役にチャレンジした彼女を評価する声は高く、中村を説明する際にこの作品を出すメディアも多い。

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 また同年には『ニシノユキヒコの恋と冒険』で竹野内豊が演じる主人公に翻弄されて、戸惑う女子高生・みなみにもふんしていた中村。これもまた物語の重要なカギを握る15歳の少女というキャラクターだった。そして先日、来年公開の映画『ラーメン食いてぇ!』でラーメン屋復活に奔走する女子高生役で主演することも発表。カメレオン俳優というくくりがあるが、彼女は間違いなくその中の一人となりつつある。(編集部・井本早紀)

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