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『40歳の童貞男』監督、ゴールデン・グローブ賞はコメディーを理解していない

25年ぶりにスタンダップ・コメディーに挑戦したというジャド・アパトー
25年ぶりにスタンダップ・コメディーに挑戦したというジャド・アパトー

 映画『40歳の童貞男』などのジャド・アパトーが、Netflixオリジナル作品の『ジャド・アパトーのザ・リターン』について、12月13日(現地時間)ニューヨークのAOL開催イベントで語った。

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 本作は、ハリウッドの人気コメディーを手掛け、数々のヒット作を生み出してきたジャドが、自身のキャリアをスタートさせたスタンダップ・コメディーに25年ぶりに挑戦したもの。

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 『エイミー、エイミー、エイミー! こじらせシングルライフの抜け出し方』でエイミー・シューマーとタッグを組んでいた際に、彼女のスタンダップを観て、とても面白いと感じただけでなく、彼女に嫉妬したことがスタンダップに回帰する今回のきっかけになったと語るジャド。「実際、子供の頃からずっとスタンダップ・コメディアンになりたいと思っていたんだ。その頃はテレビの脚本家や映画監督になる気はなく、コメディアンのジェリー・サインフェルドになりたいと思っていたし、高校時代にはラジオ放送でマーティン・ショート、スティーヴ・アレン、ハワード・スターンらにインタビューもしたんだ。それから7年間スタンダップをやっていたんだけど、(テレビ番組の)脚本を書くようになってやめていたんだよ」と明かす。

 ジャドには、妻で女優のレスリー・マンとの間に2人の娘がおり、その娘たちについても今作のスタンダップで語っているが、彼女たちは作品を観たのかと聞かれると、「たぶん観ないだろうね。全く興味はないだろうから」とばっさり。続けて、「彼女たちは、僕が今作で彼女たちのことを(面白おかしく)語っていることに腹を立てているわけではないんだ。でも、どこの娘が自分の父親の話を聞きたいと思うかね(笑)? これからもし(家族で)1時間も父親(のスタンダップ)を観ることになったら、きっと家から逃げ出したくなるよ!(笑)」と自虐的に語った。

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 今年、ジャドが製作し、高い評価を受けたコメディー映画『ビッグ・シック』が全米映画俳優組合賞にノミネートされるも、ゴールデン・グローブ賞にはノミネートされなかったことについては、「ゴールデン・グローブ賞の主催者はあまりコメディーを理解していないのかもしれないね。(数年前も)僕らは『エイミー、エイミー、エイミー! こじらせシングルライフの抜け出し方』が、コメディー部門で(SF・アドベンチャー映画の)『オデッセイ』に負けたからね。ユーモアの意味をわかっていないのかもしれない。もしかしたら『ダンケルク』も今はコメディー部門かもね(笑)」と冗談を連発しながらも、「ゴールデン・グローブ賞の人たちはとても良いグループだが、不思議な人たちなんだ。司会を務めたリッキー・ジャーヴェイスでさえも、彼らのことを不思議に思っていたからね。それでも、彼らがゴールデン・グローブ賞を重要な賞にしていったのは事実さ。ただ、僕が彼らに人生のアドバイスやオススメの映画について聞くことはないだろうね」と皮肉たっぷりに答えた。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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