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カンバーバッチのエジソン映画が公開延期…ワインスタイン問題受け

映画『ザ・カレント・ウォー(原題)』よりエジソンにふんしたベネディクト・カンバーバッチ
映画『ザ・カレント・ウォー(原題)』よりエジソンにふんしたベネディクト・カンバーバッチ - Courtesy of TIFF

 ベネディクト・カンバーバッチが発明家トーマス・エジソンを演じた映画『ザ・カレント・ウォー(原題) / The Current War』の公開延期をワインスタイン・カンパニーが発表した。Deadlineなどが報じた。

【画像】先月開催のトロント国際映画でワールドプレミア上映されていた

 『ザ・カレント・ウォー(原題)』は、1880年代後半、エジソンと実業家ジョージ・ウェスティングハウスの間で勃発した“電流戦争”の顛末を描いたドラマ。カンバーバッチのほか、マイケル・シャノンニコラス・ホルトトム・ホランドら人気俳優が集い、『ぼくとアールと彼女のさよなら』のアルフォンソ・ゴメス=レホンが監督。先月、第42回トロント国際映画でワールドプレミア上映され、11月24日の全米公開を予定していたが、2018年まで延期されることになってしまった。具体的に来年のいつ公開するのかは未定。

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 近年も『英国王のスピーチ』『ジャンゴ 繋がれざる者』『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』をはじめとした名作を世に送り出し、アカデミー賞の有力候補となることが多かったワインスタイン・カンパニーだが、先日、その創立者の一人であるプロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインによる約30年にわたるセクハラ疑惑が告発されて大騒動に。ワインスタインは同社をクビになったほか、アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーの会員資格もはく奪された。

 そして、そのあおりを受けてしまったのが『ザ・カレント・ウォー(原題)』だ。脚本家のマイケル・ミトニックは「今は同作をプロモーションするのにふさわしい時ではない」と予定されていたニューヨーク映画祭でのパネルを欠席、主演のカンバーバッチもワインスタインの30年にわたるセクハラ行為について「吐き気がする。恐ろしく、許されない行為だ」と声明を出している。すでにクレジットからは、ワインスタインの名前が削除されているという。

 またAmazonも先週金曜(現地時間)、ワインスタイン・カンパニーと共同で進めていたデヴィッド・O・ラッセル監督、ロバート・デ・ニーロジュリアン・ムーア共演のドラマシリーズの制作を打ち切り(ラッセル監督、デ・ニーロ、ジュリアンもAmazonの判断を支持)、「MAD MEN マッドメン」のクリエイター、マシュー・ワイナーのアンソロジーシリーズ「ザ・ロマノフス(原題) / The Romanoffs」に関してはワインスタイン・カンパニーの関与なしで進めると発表していた。(編集部・市川遥)

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