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リチャード・ギアがさえない男に!一世一代の演技を披露した新作コメディー

フィクサーになりきれないさえない男を演じたリチャード・ギア
フィクサーになりきれないさえない男を演じたリチャード・ギア

 リチャード・ギアが主演した新作コメディー『ノーマン:ザ・モデレート・ライズ・アンド・トラジック・フォール・オブ・ア・ニューヨーク・フィクサー(原題) / Norman: The Moderate Rise and Tragic Fall of a New York Fixer』についてヨセフ・シダー監督と共に、4月13日(現地時間)にニューヨークのAOL開催のイベントで語った。

【写真】リチャード・ギア、2度目の離婚

 政治や金融界を動かす力を持つはずのフィクサーながら、人脈作りが思うようにいかない、さえない男ノーマン(リチャード)は、一人でニューヨークを訪問していたイスラエルの政治家エシェルに目をつけ、高価な靴をプレゼントする。すると3年後、エシェルはイスラエル首相となり、念願の大物との人脈を得たノーマンは、その人脈を利用して動き始めるが、さまざまな混乱を巻き起こす。

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リチャード・ギア
映画『フットノート』などのヨセフ・シダー監督

 ノーマンというキャラクターについて、シダー監督は「実際に僕もノーマンのように、次へ進むために、恥をかいてきたこともある。多くの場合、恥をかくことは品位がなくネガティブに捉えられがちだ。だが僕自身は誇りだけを持っていても、決して良いとは思わない。自分が正しいと思っていることで恥をかくなら、それは励みになる。ただノーマンは出しゃばりで押しが強く、厄介な男だ」と説明した。

 そんな主人公を演じたリチャードは、シダー監督について「シダー監督も僕もゆっくり仕事をするタイプだ。今作では、およそ8、9か月間、ノーマンについて準備する時間があった。その間、僕は他の作品に参加していたこともあって、シダー監督と、ノーマンの考え方や気持ち、さらに2000年ものユダヤ人の歴史などをE-mailで話し合ったんだ」と答え、さらに「ニューヨークに40年以上住む僕も、ノーマンと同様、人とのコネクションを必要とする要素があった」と語った。今作でリチャードは、一世一代の演技を披露している。

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 ノーマンとエシェルとの再会を俯瞰(ふかん)で捉えた象徴的なシーンについて「あのシーンは、僕の体験を反映している」というシダー監督は、「ある場所(テレビ番組や映画館)にスターと共に行くと、誰も僕のことを知りたがらないが、時に僕が中心になることもある。誰もが僕に近づいてきて、何かを依頼してきたり、要求してきたりして、目まいがするような経験をしたことがあった。それをノーマンに当てはめた。それまで冷たかった人々が急に彼に対して良い対応をし始めるんだ」と明かした。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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