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英語力ゼロで海外へ飛び出す…朝ドラで注目の俳優の驚くべきルーツとは

自らのルーツを語った上杉柊平
自らのルーツを語った上杉柊平 - 写真:奥山智明

 NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」で注目され、最新作『一週間フレンズ。』で謎めいた転入生を演じた上杉柊平が自らのルーツ、いかに俳優としての第一歩を踏み出したかについて語った。

【動画】映画『一週間フレンズ。』予告編

 本作は記憶障害を持つ女子高生の香織(川口春奈)と、彼女に惹(ひ)かれ、その閉じた心をこじ開けようと懸命になる長谷(山崎賢人)の純な愛情がまぶしいラブストーリー。上杉は2015年にデビューし、ドラマ「とと姉ちゃん」「砂の塔~知りすぎた隣人」や映画『シマウマ』『A.I. love you アイラヴユー』など着実に俳優としての足跡を刻み始めた注目の新人だ。

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 実は彼、囲碁や神社巡りという渋い趣味の持ち主なのだが、英語力ゼロから単身でオーストラリアの高校へ留学した気骨のある人。その理由について、「小中一貫校へ通っていて、そのまま高校へ上がる生徒が9割という環境に疑問を持ってしまったんです。反抗ではありません。学校は大好きで、そこに入学させてくれた両親にも感謝していますが、ちょっと外の世界を見てみたいなと思って。どうせ行くなら……と海外へ留学することに決めました」とその驚くべき行動に違和感はなかったと明かす。

 留学先はアート系の学校だったものの、彼が所属したのは英語(日本でいう国語)、数学などを学ぶ普通科。日本人のいない高校で、「ひたすら勉強の毎日でした。英語力のない自分は問題を解くにも英語の課題が追加されているようなもの。日々の宿題にも時間がかかってしまって」と振り返る。それでも地元の友達に囲まれ、「海が近い街だったのでスケボーやドライブをして楽しんでいました。庭の大きな家に住んでいる子が多く、みんなで集まって、たき火を囲んで話し込んだりして」とオーストラリアでの生活を満喫したそうだ。

 演劇の高校でもあり、ホームステイ先の両親が舞台をやる座長とダンサーだったので芝居に触れる機会が多かったものの、「将来を考えるとき、俳優という選択肢はまったく浮かばなかった」というのは不思議に思える。その後、卒業を機に帰国して大学を受験し、大学に通いながらアルバイトをしているところをモデルとして声をかけられる。そうして初めて、彼の中で「俳優」という選択肢が現実味を帯びたらしい。映画がもともと好きだったこともあり、「いろいろな経験が今結実した感覚です。自分が俳優になるなんて死角からふって湧いた考えのようでしたが、今はお芝居がしたいって心から思うんですよね」と夢中になれるものを手にした充実感を見せた。(取材・文:浅見祥子)

映画『一週間フレンズ。』は2月18日より全国公開

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