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ヴィゴ・モーテンセン最新作を語る!ナチスに翻弄される男を分析

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左からジェイソン・アイザック、ヴィセンテ・アモリン監督、ヴィゴ・モーテンセン
左からジェイソン・アイザック、ヴィセンテ・アモリン監督、ヴィゴ・モーテンセン - Photo:Nobuhiro Hosoki

 世界各国で舞台化されたC・P・テイラーによる原作がベースの映画『グッド』(原題)について、ヴィゴ・モーテンセンジェイソン・アイザックス、そして監督のヴィセンテ・アモリンに話を聞いた。

 本作は、ヒトラーが台頭し始めたドイツを舞台に、その政権下で善人のように生きていたドイツ人教授のジョン(ヴィゴ)が、悲惨な状況に追い込まれていく姿を描いたドラマ。

 ナチスの政権ではなく、どこにでもいるような、ごく普通の二人の人間を描いていることに惹(ひ)かれたと語るヴィセンテ監督。二人の友人関係は現代にも当てはめることができ、なおかつこれまでナチスを扱った映画とは一線を画すものであるという。

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 ヴィゴは、ドイツ人教授のジョンというキャラクターについて「今回は映画『ヒストリー・オブ・バイオレンス』『イースタン・プロミス』など、最近僕が演じてきたキャラクターに比べると控えめであるけれど、ある部分では非常に活動的な面を持っているんだ。ジョンは自分が書いた本がナチスに評価され、エリートとして扱われていくうちに、ナチスの党員になり、本来の自分ではない人格を作り上げてしまうんだよね。ナチス党員であることに罪悪感や否定的な考えを持っているにもかかわらず、政権下でもたらされる優遇を受け入れ、ついには友人たちをも寄せ付けなくなっていくんだ」と分析する。

 時代背景を感じさせない、普遍的なテーマを持った本作についてヴィセンテ監督は「人としてどう行動するかに焦点を置いているから、当時を感じさせない作りになっているんだ。衣装にも気を配り、意図的に時代背景を感じさせないようにもしたよ。例えば、当時ナチス党員全員がかぶっていた帽子を、この作品の中では一人にしかかぶせていなかったりね」と語り、今日の人間関係と比較しながら観賞してほしいとのメッセージを語ってくれた。本作は12月31日よりアメリカで公開される。(取材・文:細木信宏 / Nobuhiro Hosoki)

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