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徹底予習!『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』を観る前に

 いよいよ7月21日から公開されるトム・クルーズ主演の最新作『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』。シリーズとしては7作目にあたる本作を観る前に、知っておくとより一層楽しめるポイントをご紹介!(文・天本伸一郎)

『ミッション:インポッシブル』シリーズとは?

ミッション:インポッシブル
『ミッション:インポッシブル』より Paramount Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ

 ベースとなったのは、1966~1973年にアメリカで放送されたテレビドラマ「スパイ大作戦」。スパイ組織IMF(アメリカ政府が公には手を下せない、不可能に近い困難な超極秘任務を行う組織)のメンバーの活躍を描いたスパイアクションで、映画ではそのドラマの世界観と共に、誰もが耳にしたことがあるラロ・シフリンの印象的な音楽も引き継がれた。

 トムが主人公のIMFエージェントのイーサン・ハントを演じた映画シリーズは、1996年に第1作『ミッション:インポッシブル』を公開。この大ヒットを受けてシリーズ化され、イーサン率いるIMFのチームが、敵の攻撃を阻止しながら、世界的な危機を陰から救う、様々な命がけの極秘任務に挑んできた。

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アクションスターとしてのトム・クルーズを確立

ミッション:インポッシブル
『M:I-2』より Paramount Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ

 演技派のトップスターでありつつ、いまや世界一のアクションスターとしてのイメージも強いトムだが、その地位を確立させたのが、このシリーズ。第1作で初めて映画プロデューサーとしても初参加したトムは、若い頃のジャッキー・チェンをも超えるような身体を張った斬新かつ難易度の高い革新的アクションに自ら挑戦し続け、観客のド肝を抜いた。

 通常は危険すぎてスタントマンに任せたり、CG処理されたりするアクションシーンに、主演俳優本人が挑むことができるのは、トム自身がプロデューサーなので、自らが選択できる権限を持つため。スタントマンを使わず、俳優自身が演じることで、CG合成だけの映像では出せない本物の迫力に満ちた迫真のアクションシーンを生み出している。このシリーズを機に、トムはアクション映画への出演が定番化していった。

シリーズを手掛けてきた名監督たち

ミッション:インポッシブル
『M:i:III』メイキングより Paramount / Photofest / ゲッティ イメージズ

 プロデューサーでもあるトム自身が監督も選んできた本シリーズは、さまざまな監督によって多彩な魅力を発揮。それぞれの監督を務めてきたのは、第1作『ミッション:インポッシブル』(1996)が『スカーフェイス』『アンタッチャブル』などのブライアン・デ・パルマ、第2作『M:I-2』(2000)が『フェイス/オフ』や『レッドクリフ』二部作などのジョン・ウー、第3作『M:i:III』(2006)が『スター・ウォーズ』新3部作シリーズなどのJ・J・エイブラムス、第4作『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』(2011)が『Mr.インクレディブル』シリーズのブラッド・バード

 そして、第5作『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』(2015)からは第6作『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』(2018)と今回の最新作までの3作の監督を、トムと様々な作品で監督や脚本家として組んできたクリストファー・マッカリーが務めている。

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シリーズ最大の見所となるアクションシーン

ミッション:インポッシブル
『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』より Paramount Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ

 自身が超えた限界アクションを自らが次作でさらに更新し続けてきたトム。年齢が上がる中、難易度も上がるアクションに挑み続けているのは驚異的だ。トムによる限界突破アクションは、このシリーズに欠かせない見せ場となっている。

 第1作では、CIAの機密室に侵入する際に、仰向けの身体を水平に保ったまま天井から垂直降下し、第2作では冒頭から断崖絶壁のロッククライミングシーンでド肝を抜き、第3作では高層ビルから隣のビルにワイヤーでスイングダイブして飛び移り、第4作ではドバイにある世界一高いビルのブルジュ・ハリファの高層階壁面をよじ登り、第5作では猛スピードで離陸する飛行機の機体側面ドアに生身でしがみつき、第6作では7,620m上空を高速で飛ぶ飛行機から飛び降りて低空でパラシュートを開くヘイロージャンプ(高高度降下低高度開傘)を行った。

シリーズとしての繋がり

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『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』メイキングより Paramount Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ

 IMFから指令を受ける際、「例によって、君、もしくは君のメンバーが捕えられ、あるいは殺されても、当局は一切関知しないからそのつもりで」というメッセージもお約束の本作。イーサンは仲間の裏切りなどにより孤立無援の状態や自身のチームメンバーしか頼れない状況になることも多く、様々な敵対組織だけでなく、CIAやMI6などから追われることもある。

 シリーズ初期は監督毎にカラーが変わっていたため、物語としての繋がりは薄かった。そのため、全作を見直さなくても楽しめるシリーズともいえる。ただし、第3作以降はエイブラムスが継続して制作に参加したこともあって、物語としての明確な繋がりが生まれている。マッカリーが監督した第5作以降は、シンジケートという世界各国の元スパイたちを集めた国際的犯罪組織が登場。続編としての色が強まっているため、特に第5作以降を見直しておくと、最新作をより楽しめるだろう。

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最新作に登場するお馴染みのキャラたち

ミッション:インポッシブル
『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』より (C) 2023 PARAMOUNT PICTURES.

 イーサン以外のレギュラーキャラクターとしては、第1作から登場するのがIMFの伝説的ハッカーのルーサー・スティッケル(ヴィング・レイムス)。天才的ハッキング技術で共に危険を乗り越えてきた、イーサンが最も信頼する友人的存在。

 イーサンの仲間であるもう一人の天才技術者が、第3作から登場するベンジー・ダン(サイモン・ペッグ)。最初はIMF本部の内勤だったが、今では現場に直接出て危険な状況に陥ることも多い。シリーズにユーモアを与える存在でもある。

 ほかにも敵か味方かわからない存在として、第5作から登場する元MI6のイルサ・ファウスト(レベッカ・ファーガソン)や、かつてイーサンを裏切者だと誤解して敵対したCIAのユージーン・キトリッジ(ヘンリー・ツェーニー)が第1作から久々に再登場。また、流動的なモラルを持つ暗黒世界の仲介人ホワイト・ウィドウことアラナ・ミツソポリス(ヴァネッサ・カービー)も前作から引き続き登場する。

新キャストたちが参戦

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『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』より (C) 2023 PARAMOUNT PICTURES.

 最新作に登場する新キャラクターとしては、物語の鍵を握るグレース役を演じるのがヘイリー・アトウェル。『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』やドラマ「エージェント・カーター」などMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のペギー・カーター役で有名だ。

 ほかにも、イーサンの最強の敵となるガブリエル役に『バッドボーイズ』『ラ☆バンバ』などのイーサイ・モラレス。その共犯者で冷酷無慈悲なパリス役に『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズなどMCUのマンティス役を演じたポム・クレメンティエフも出演している。

 そしてトムはシリーズ最新作でも、限界アクションに挑戦。欧州市街地でのカーチェイスや、断崖絶壁からバイクで飛び出してパラシュート降下するベースジャンプに、第1作の列車アクションを何倍にもグレードアップしたようなシーンなど、トム自身が「俳優人生で最も危険」と語るアクションはもちろん、物語自体もシリーズの集大成とでもいうべき超エンタメ作品となっている。

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