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【ネタバレ解説】「マンダロリアン」最新話に豪華キャストがサプライズ出演!【今週のマンダロリアン】

 前回のラストで、マンダロリアンの統一を決意したボ=カターン・クライズ(ケイティー・サッコフ)。彼女はマンドー(ペドロ・パスカル)と共に、今は傭兵となっているかつての仲間たちがいる、新たな惑星へと向かう。果たして彼らを待ち受けていたものは?!(文・平沢薫)

※この記事は「マンダロリアン」シーズン3のネタバレを含みます。「チャプター22:傭兵」まで視聴後にお読みいただくことをおすすめします。

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スパイディー俳優の弟まで!?驚きのゲスト登場

ぱっと見わからないキャラの声も……

 今回は、豪華キャストのサプライズ出演も楽しいエピソード。監督はこのシリーズの常連となった、女優のブライス・ダラス・ハワード。「チャプター4:楽園」で初参加し、ボ=カターンが本シリーズに初登場した「チャプター11:後継者」、スピンオフドラマ「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」の「チャプター5:マンダロリアンの帰還」を手がけ、今回が4度目の監督。脚本はいつものジョン・ファヴロー。新たな惑星が登場し、ゲスト出演に加えて、おなじみの種族やドロイドも続々で、「マンダロリアン」の魅力をたっぷりと味合わせてくれる。

 本エピソードで特に注目したいのは、3人の大物ゲストの登場。先立って出演が公表されていた、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズのドク役で知られるクリストファー・ロイドは、マンドーたちが訪れる惑星の保安部の責任者、ヘルゲイト長官役で出演。伝説的俳優ロイドは、近年もボブ・オデンカーク主演のアクション『Mr.ノーバディ』などに出演。本作では、分離主義運動に心酔して破壊工作をするアブナい人物を演じている。

 そして、サプライズだったのが『スクール・オブ・ロック』や『ジュマンジ』シリーズの人気俳優ジャック・ブラックと、『ハスラーズ』などで女優としても活躍する人気ラッパーのリゾ。2人が演じるのは、惑星を統治するラブラブな夫婦、ボンバルディエ卿とその夫人。もとは、恩赦プログラムを受けた元帝国軍人とこの惑星を支配していた貴族の娘だったが、恋に落ちて結婚したという設定の役を、ブラックとリゾが嬉々として演じている。彼らが登場する惑星、プラジール15は、本作が初登場。新たな惑星の新鮮な景色、新たな文化を見せてくれるのも『スター・ウォーズ』の大きな魅力だ。

 また今回は、声のカメオ出演も要チェック。冒頭で、クオレンの女性船長と駆け落ちしたモン・カラマリの総督の息子の、いかにも若い青年らしい声を演じているのは、『スパイダーマン』シリーズに主演するトム・ホランドの弟ハリー・ホランド。そして、ドロイド専用酒場のバーテンダー・ドロイドの声は、今回の監督ブライス・ダラス・ハワードの夫で、ドラマ「ARROW/アロー」などに出演する俳優のセス・ガベル

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懐かしいキャラクターの名前も

 そして、小ネタ満載のシーンが2度もあるのが今回のポイント。これもハワード監督がこのシリーズのお約束に慣れたからかも。まず1つ目のシーンは、おなじみの種族が大集合する、ボンバルディエ卿夫妻の宴会。ボンバルディエ卿の宴会には、まだ正式名称が発表されていない、「チャプター10:乗客」にも登場したカエルのような種族や、『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』のランド・カルリジアンの副操縦士ニエン・ナンと同じサラスタン、『スター・ウォーズ/新たなる希望』に登場するカンティーナバンドのメンバーと同じビス、「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」にも登場したアイソリアンなどがいる。おなじみの種族といえば、ドロイドの修理場に、シーズン1でマンドーに協力した名メカニック、クイール(声:ニック・ノルティ)と同じ種族、アグノートが。マンドーがクイールの名前を出すと、彼らが反応するのも嬉しい。

 そして、2つ目の密集シーンは、おなじみのドロイドが大集合する、ドロイド専用の酒場。元帝国軍の人間たちが恩赦プログラムを受けたことは「チャプター19:改心」で描かれたが、帝国軍のドロイドたちのその後も描いてくれるところがこのシリーズのいいところ。彼らは基本的には破壊されたが、この惑星では再プログラミングされて人間のために働いており、ドロイドたちもこの状況を受け入れている。そんなドロイドたちのために専用の酒場がある、というのも「マンダロリアン」の世界観に合う。

 ドロイドの作業現場では『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』に登場したバトル・ドロイドやスーパー・バトル・ドロイドが働いており、ドロイド専用酒場にはC-3POと同タイプのプロトコル・ドロイドはじめ、おなじみのドロイドたちが大集合。マンドーたちが酒場に入ってくると、彼らが一斉に沈黙するのは、『新たなる希望』でオビ=ワン(アレック・ギネス)とルーク(マーク・ハミル)が酒場に足を踏み入れるシーンのオマージュだろう。

 また、今回は『クローンの攻撃』に関連する用語も多数聞かれた。クリストファー・ロイド演じる長官が、ナノ・ドロイドを購入した「テクノ・ユニオン」は、同作に登場したテクノロジー企業による商業ギルド。長官が言及する、新共和国からの独立を目指す"分離主義者"も、この運動を提唱するドゥークー伯爵(クリストファー・リー)も、『クローンの攻撃』が初登場作品だった。

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マンダロア統一に向けて一歩前進!

 ストーリー面では、マンダロリアンの統一に向けて、大きく一歩前進。ボ=カターンが、傭兵となったかつての仲間たちのリーダーと決闘して勝ち、再び彼らのリーダーになる。そして、ダークセーバーが再び彼女のもとに。その過程は、劇中でマンドーが説明した通り。「チャプター18:マンダロアの鉱山」で、マンドーは謎のクリーチャーの襲撃を受けて倒れており、確かにそのクリーチャーをダークセイバーで倒したのはボ=カターンだった。あの出来事が、「ダークセーバーは、贈られるのではなく、勝ち取らなくてはならない」という伝承をクリアするための伏線だったとは驚き。

 ダークセーバーを手にしたボ=カターンのもとで、いよいよマンダロアの奪回が始まりそうだが、気づけば全8話のシーズン3も6話分が配信済み。残る2話で、マンダロリアンたちの物語はどこまで進むのか。そして、行方をくらましたモフ・ギデオン(ジャンカルロ・エスポジート)の存在も気になる。次回こそ彼の登場か?

「マンダロリアン」シーズン3はディズニープラス独占配信中
(C)2023 Lucasfilm Ltd.

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