第68回ベルリン国際映画祭コンペティション部門19作品紹介

第68回ベルリン国際映画祭

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第68回ベルリン国際映画祭

 2月15~25日(現地時間)に開催される第68回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門19作品を紹介(コンペティション外を除く)。今年の審査委員長は、自国ドイツから、映画『クラウド アトラス』や『王様のためのホログラム』などのトム・ティクヴァ監督が担当。日本からのコンペティション部門への出品はないものの、日本を舞台にしたウェス・アンダーソン監督によるストップモーションアニメがオープニングを飾るほか、ホアキン・フェニックスガス・ヴァン・サント監督と久々のタッグを組んだ新作に、イザベル・ユペールギャスパー・ウリエル共演作など、世界24か国が参加。栄えある金熊賞は誰の手に! 今年も三大映画賞が幕を開けます。(文:岩永めぐみ/平野敦子/本間綾香/編集部 浅野麗)

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『スリー・デイズ・イン・キブロン(英題) / 3 Days in Quiberon』

3 Days in Quiberon
(C) Rohfilm Factory / Prokino / Peter Hartwig

製作国:ドイツ、オーストリア、フランス
監督:エミリー・アテフ
キャスト:マリー・ボイマーチャーリー・ヒュブナー

【ストーリー】 1981年、フランスの海岸沿いにある小さな村で休暇中の女優、ロミー・シュナイダーのもとにジャーナリストが訪れる。取材は、繊細な女王様のロミーと若く野心的な記者の追いつ追われつのゲームになり……。

【ここに注目】 『ルードウィヒ/神々の黄昏』『追想』などの伝説的女優、ロミー・シュナイダーが、43歳で亡くなる前年の1981年にドイツの雑誌のために行った3日間のインタビューの様子をドラマ化した作品。女性監督のエミリー・アテフはこれまでカンヌ国際映画祭批評家週間に選ばれた『ザ・ストレンジャー・イン・ミー(英題) / The Stranger in Me』などの作品があり、本作は長編映画5作目。ロミーを『ヒトラーの贋札』などのマリー・ボイマーが演じる。

『シーズン・オブ・ザ・デビル(英題) / Season of the Devil』

Season of the Devil
(C) Giovanni D. Onofrio

製作国:フィリピン
監督:ラヴ・ディアス
キャスト:ピオロ・パスクアルシャイナ・マグダヤオ

【ストーリー】 戒厳令下にあるフィリピンの小村を舞台に、民兵たちのグループに支配された村人たちの暮らし、心の叫びをモノクロ映像とロックオペラでつづる。

【ここに注目】立ち去った女』(3時間48分)で第73回ベネチア国際映画祭金獅子賞を受賞した、フィリピンの奇才ラヴ・ディアスによる新作。『痛ましき謎への子守唄』(8時間9分!)でもディアス監督と組んだ、ピオロ・パスクアルが再び主演する。熱のこもった長尺作品で知られるディアス監督だが、本作の上映時間も3時間50分とのこと。モノクロ映像で描かれる「これまで誰も見たことのないミュージカル」とは!?

『ダムゼル(原題) / Damsel』

Damsel
(C) Strophic Productions Limited

製作国:アメリカ
監督:デヴィッド・ゼルナーネイサン・ゼルナー
キャスト:ロバート・パティンソンミア・ワシコウスカ

【ストーリー】 西部開拓時代、裕福なビジネスマンのサミュエルは、運命の女性ペネロペと結婚するため、酔っ払い1人と小さな馬を連れて、西に向かってアメリカ横断の旅に出るが、道中で思わぬ危険に巻き込まれる。

【ここに注目】マップ・トゥ・ザ・スターズ』(デヴィッド・クローネンバーグ監督)で共演した、ロバート・パティンソン&ミア・ワシコウスカ主演のウェスタン・コメディー。監督は、『トレジャーハンター・クミコ』(菊地凛子主演・劇場未公開)のデヴィッド&ネイサン・ゼルナー兄弟で、2人は脚本・出演も務めた。パティンソンは『グッド・タイム』が昨年、カンヌ国際映画祭で高評価を獲得し、ここのところキャリア絶好調だ。

『ドント・ウォーリー・ヒー・ウォント・ゲット・ファー・オン・フット(原題) / Don't Worry, He Won't Get Far on Foot』

製作国:アメリカ
監督:ガス・ヴァン・サント
キャスト:ホアキン・フェニックス、ジョナ・ヒル

【ストーリー】 飲酒運転の事故で車椅子生活になったジョン・キャラハン。アルコールを断ち、漫画家として再起を目指す苦しい日々の中、過激な作品を発表して世間に物議を醸しながらも、次第に生きる気力やユーモアを取り戻していく。

【ここに注目】 米インディー映画界の雄、ガス・ヴァン・サント監督が、ホアキン・フェニックスを主演に迎えた話題作。10代の頃にアルコール&ドラッグ中毒になり、交通事故で四肢麻痺となった漫画家ジョン・キャラハンさんの波乱万丈な人生を描く。キャラハンさんをフェニックスが演じるほか、私生活でフェニックスと交際中の女優ルーニー・マーラ、そしてジャック・ブラック、ジョナ・ヒルらが脇を固める。

『ドヴラートフ(原題) / Dovlatov』

Dovlatov
(C) SAGa

製作国:ロシア、ポーランド、セルビア
監督:アレクセイ・ゲルマン・Jr
キャスト:ミラン・マリックダニーラ・コズロフスキー

【ストーリー】 厳格に統制された1970年代ソ連。作家のセルゲイ・ドヴラートフは自身の才能や良識を貫き続けながらも、友人で詩人のヨシフ・ブロツキーら芸術家仲間たちが政府に弾圧されるさまを見ているしかなかった……。

【ここに注目】 『フルスタリョフ、車を!』などで日本でもカルト的人気を誇るアレクセイ・ゲルマン監督の息子で、『宇宙飛行士の医者』でベネチア国際映画祭銀獅子賞(監督賞)を受賞したアレクセイ・ゲルマン・Jrの新作。ソ連からアメリカに亡命した作家のセルゲイ・ドヴラートフが、1970年代にエストニアのタリンに移り住む前年の6日間を描く。ゲルマン・Jr監督は、3年振り2度目のベルリン国際映画祭コンペティション部門の出品となる。

『エヴァ(原題) / Eva』

製作国:フランス
監督:ブノワ・ジャコー
キャスト:イザベル・ユペール、ギャスパー・ウリエル

【ストーリー】 将来が有望な作家ベルトランは、悩ましく、ミステリアスな女性エヴァと出会う。だが、この出会いによって、ベルトランは強迫観念にとらわれ、やがて破滅に追い込まれ……。

【ここに注目】マリー・アントワネットに別れをつげて』などのブノワ・ジャコー監督が、イザベル・ユペールを主演に迎えた心理スリラー。原作は、ジャンヌ・モロー主演の『エヴァの匂い』というタイトルでも映画化された、ジェームズ・ハドリー・チェイスの小説「悪女イブ」。ジャコー監督はベルリン国際映画祭コンペティション部門に3度目の参加で、三島由紀夫原作の『肉体の学校』などでも組んだイザベルとは本作で6度目のタッグとなる。相手役は、『サンローラン』などのギャスパー・ウリエル。

『ドーター・オブ・マイン(英題) / Daughter of Mine』

製作国:イタリア、ドイツ、スイス
監督:ラウラ・ビスプリ
キャスト:ヴァレリア・ゴリノアルバ・ロルヴァケル

【ストーリー】 生みの親と育ての親、二人の母親の間で苦悩する娘。3人の女性は、お互いに傷つけ合いながら、見えない絆や不可解な感情と向き合いながら毎日をやり過ごしていき……。

【ここに注目】 アルバニアを舞台にした『スウォーン・ヴァージン(英題) / Sworn Virgin』が各国で高い評価を受けたラウラ・ビスプリ監督が贈るヒューマンドラマ。『はじまりの街』などのヴァレリア・ゴリノや、『おとなの事情』のアルバ・ロルヴァケルらイタリアの実力派女優が豪華共演。グリム童話の時代から語り継がれてきた“継母”と“継子”、あるいは実の母親と娘の、一筋縄ではいかない物語が審査員たちの心を動かす可能性大。

オープニングを飾るウェス・アンダーソン最新作は次ページにて>>

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