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ただお笑いの衝動に従うだけ!千原ジュニア インタビュー

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 あるときは芸人としてバラエティー番組でお茶の間に笑いを提供し、あるときはトーク番組の司会者を務め、あるときはコメンテーターとしてワイドショーに出演する。軽快な話術で観客を魅了し続ける千原ジュニアをテレビで見ない日はない。そんなジュニアが、この度10数年ぶりに単独コントライブに挑戦する。笑いの原点回帰となるコントライブへの「衝動」はどのように生まれたのか? 久しぶりに味わうこととなったコント作りの苦しみ、ライブへの思いを語った。(取材・文:森田真帆)

Q:コメンテーターやMCなどさまざなジャンルで活躍されていますが、どの仕事が一番楽しいですか?

楽しさの質が全部違うんですよね。今はコメンテーターやMCとかいろんな仕事をいただいていますが、「明日はあの仕事か、嫌やな」って思うことは全くない。例えばフリートークで話す仕事、ゲストを呼んで話を聞く仕事、使う筋肉が仕事によって違うからこその面白さを感じています。

Q:お笑いではない仕事をする上での難しさというのはありますか?

僕が出ているのは、朝も早いしバラエティー要素も少ないワイドショーなので大変ですね。スタジオの空気感を大切にしなければいけないし、テレビの向こう側の視聴者の方々のことも考えなければいけないとはいえ、芸人としてどこか笑いは欲しいと思っているんです。そこのバランス感覚を保つのがすごく難しさを感じています。

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「千原◯ニアの◯◯ー1GP」より

Q:コメンテーターとして活躍する傍らで、7月からAmazon プライムで配信がスタートした「千原◯ニアの〇〇-1GP」では、地上波ではできないような自由な番組もご担当されていますね。

この番組に関しては、Amazonさんから好きにしていいって言っていただいているので、僕の好きなように番組を作らさせていただいているんです。言うなれば、花火をしたらダメです、キャッチボールをしたらダメですっていう公園と、何をして遊んでもいいよっていう公園。自由な公園の中で、思いっきり楽しんでいる感じですね。

Q:9月21日、22日の単独ライブは久しぶりの一人コントをされると聞きました。どういうきっかけでこのライブを開催しようと考えたんですか?

ただ、笑いへの衝動に従っているだけです。お笑い芸人にもいろいろいて、ネタ番組に出るためにネタを作る人もいますし、決まったペースでライブをするようにしてそこに向けてネタを作り続ける人もいる。でも自分は、自分の中に起きる「お笑いをやりたい」という衝動に駆られた時にライブがしたくなるんです。

Q:単独ライブの一番の良さはどこにあるのでしょうか?

劇場でライブをすることの良さっていうのは、目の前でお客さんが笑ってくれて、その笑い声が直で聞けるという何にも代え難い気持ち良さがあるんです。ただ、同時にめちゃくちゃ怖いです。トークは観客の反応を見ながら、軌道修正ができるんですけど、コントは滑ったら最後まで修正できないので、一番難しくて怖いんです。だってお客さんに「今から面白いことをしますよ!」って始まるものですからね、絶対にその期待を越えていかなきゃいけないというプレッシャーがあるんです。

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「千原◯ニアの◯◯ー1GP」より

Q:プレッシャーを感じる中でネタ作りが進んでいると思いますが、コントを作る過程の中で一番つらい時とは?

一番つらいのは、どんなに頑張っても何も浮かばない時ですね。コントで一番大変なのは、まず設定を考えることなんです。このタネを作る過程が、産みの苦しみと言いますか。例えばトークのネタは日常で起きたことや、芸人同士で話している中でネタを考えることが多いのですが、僕はコントに関しては日常でネタを探しているという感覚はないので。

Q:アプローチ方法が違うということですか?

そうですね。探してくるというよりも、どこかから降りてくるのを待ち続けている感じです。コントって芸人によっていろんな作り方があって。コントの内容をタネから一気に全部作る人もいるけれど、僕の場合はまずタネをたくさん作ってそこから育てていく感じ。でも、結局半分以上は芽が出ないで終わりますね。

Q:芽を出させて、ネタとして完成するまでにだいたいどのくらいかかるんでしょうか?

だいたい1か月とか2か月くらいですね。それまでは花が咲くまで水をやり続けていく感覚です。

Q:当日までお客さんの反応が見えないのは、なかなか恐ろしいものがありますね。

めちゃくちゃ怖いですよ。不安も募るので滑りまくる夢を見て目を覚ますこともあります。でもそれは今回のライブに限らず、昔からそうなんです。だいたい1回のライブにつき5、6回は悪夢を見て飛び起きます。

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「千原◯ニアの◯◯ー1GP」より

Q:その悪夢は、どんな内容なのですか?

例えば、お客さんが全然入っていなかったり、まだネタが半分くらいしかできていないのに緞帳(どんちょう)が開く夢だったり。本番への恐怖心は昔から全く変わりません。

Q:そんなに怖いものに対して、どうして挑戦しようという気持ちになるのでしょうか?

正直、自分でもなんでこんな苦しいことやりたいなんて言ったんだろうって思うことがありますが、それでもやっぱりやりたい気持ちの方が勝つ。今回は、悪夢のペースがすごすぎるんで不安です。兄のせいじとコントというのは今まで散々やってきたんですけど、一人とのプレッシャーはまた違う。ピンでコントをするのは10年以上ぶりなので本当に久しぶりです。それもコントだけではない内容になっているので、これまでとは誰も見たことのないライブになると思います。今回は、いろいろな質の笑いが混ざっているので、楽しみにしていてほしいです。

千原ジュニア単独ライブ「1P」(いちぴー)は9月21日、22日に草月ホールにて開催 「千原◯ニアの◯◯-1GP」、千原兄弟「チハラトーク」セレクトは Amazonプライム・ビデオにて配信中

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