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トランスフォーマー最新作、マイケル・ベイ&90年代愛が炸裂!『バッドボーイズ』オマージュも

とにかくご機嫌なブラザーぶりを見せてくれるミラージュ
とにかくご機嫌なブラザーぶりを見せてくれるミラージュ - (C) 2023 PARAMOUNT PICTURES. HASBRO, TRANSFORMERS AND ALL RELATED CHARACTERS ARE TRADEMARKS OF HASBRO. (C) 2023 HASBRO

 映画『トランスフォーマー/ビースト覚醒』(全国公開中)でメガホンを取ったスティーヴン・ケイプル・Jr監督が、長年シリーズの監督を務め、本作でも製作を務めたマイケル・ベイや、映画の舞台となった1990年代に劇中で捧げたオマージュについて語った。

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 本作は、1994年を舞台に、オプティマスプライム率いるオートボットと動物から変形する新勢力・マクシマルが、惑星サイズの強大な敵ユニクロンの脅威から地球を守るために共闘するシリーズ第7弾。新たな物語の幕開けを飾る作品でもあり、人間側の主人公として、元陸軍二等兵で病弱な弟の治療費に苦心する、ブルックリンの青年ノア(アンソニー・ラモス)が登場する。

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 ケイプル・Jr監督は1988年生まれ。ノアが暮らすニューヨーク州ブルックリンの描写は、ケイプル・Jr監督が幼少期を過ごした1990年代の雰囲気が再現されており、迫力のロボットアクションの興奮と共に、ノスタルジーを刺激する。

 「ほんの幼い子供からティーンになる時間をすごした人間として、自分が触れてきた全てを映画に反映したいと思いました。『パワーレンジャー』や『ゲームボーイ』それに 『O・J・シンプソン事件』なんてものに至るまでね。あの頃、両親がいつもこの事件について話し合っていたのを覚えています」と語る。

 そんな主人公のノアと心を通わせるオートボットに選ばれたのがミラージュだ。人気コメディアンのピート・デヴィッドソンが声を担当するミラージュは、軽快な口調でゴキゲンなジョークを飛ばし、ノアと相棒的な存在になっていく。彼が変形する車両は、フェラーリやランボルギーニなどの検討を経て、マイケル・ベイ監督作『バッドボーイズ』(1995)でウィル・スミスも乗っていた、ポルシェ911(ミラージュが変形するのは964型カレラ RS3.8)が選ばれた。ケイプル・Jr監督にとって同作は、忘れられない作品のひとつでもある。

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ミラージュが変形するポルシェは劇中で大活躍(C) 2023 PARAMOUNT PICTURES. HASBRO, TRANSFORMERS AND ALL RELATED CHARACTERS ARE TRADEMARKS OF HASBRO. (C) 2023 HASBRO

 「映画の道に進むきっかけになった作品のひとつが『バッドボーイズ』でした。僕の親や親族と同じ人種の2人組が活躍している姿を見て、僕らもあんなアクション映画に出られるんだ。スポーツカーに飛び乗って、カッコいいことができるんだって思わせてくれた。ビデオカメラを持ち出して、いとこや妹なんかを連れて『バッドボーイズ』みたいな映像を撮っていたものです。だから、この映画を撮る機会を得られた時に、1990年代の雰囲気をデザインすると共に、マイケル・ベイのデビュー作でもあるあの作品に、ポルシェを通じてオマージュを捧げたかったんです」

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 ベイは本作でもプロデューサーに名を連ねており、ケイプル・Jr監督は「キャラクターをたくさん出しすぎないように」など、多くのアドバイスを受けたという。「技術的な面でも彼は助けてくれました。僕は人間ドラマやキャラクター描写は得意だけど、ロボットたちに感情表現をさせることが、いかに労力と時間を必要とすることなのかをわかっていなかった。マイケルはそうした経験も豊富なので、この作品に関わっている、あらゆるVFXカンパニーとのコミュニケーションを助けてくれたんです」と感謝。「アクションシーンと同じくらい、ロボットの表情やリアクション表現に予算が必要なんだってことを知りましたよ」と語っている。(編集部・入倉功一)

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