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鬼才シャマラン監督、カメオ出演へのこだわり「形式ばらずに決める」

M・ナイト・シャマラン監督、自身のカメオ出演「ストーリーを台無しにしないように」『ノック 終末の訪問者』インタビュー » 動画の詳細

 映画『シックス・センス』『ヴィジット』などを手がけた鬼才M・ナイト・シャマラン監督がリモートインタビューに応じ、最新作『ノック 終末の訪問者』(全国公開中)で主演を務めたデイヴ・バウティスタとのタッグや、監督作でお決まりとなっているカメオ出演について語った。

【動画】鬼才シャマランにとってカメオ出演とは?インタビューの様子

 自身が手がけた映画の代名詞とも言える「どんでん返し」で、多くの観客を魅了してきたシャマラン監督。最新作で挑んだのは、ごく普通の家族が人類の存亡をかけた究極の選択を迫られる終末スリラーだ。人類滅亡を止める使命を背負った謎の4人組には、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのデイヴや、『ハリー・ポッター』シリーズのルパート・グリントらが起用された。

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 デイヴは、本作のクランクイン直前まで『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』の撮影で多忙を極めており、クルーたちは彼が合流するまで待つ必要があった。シャマラン監督は、『ガーディアンズ』撮影中のデイヴに「増量して、巨体になってほしい」とこっそり伝えていたそうで、「『ガーディアンズ』では13キログラムくらい増量したデイヴの姿が見られるかもしれません」と笑いながら語る。

 「デイヴはとても献身的な役者です。彼は『ガーディアンズ』の撮影現場からリモートで本作のキャストとリハーサルを行っていたので、合流した時には、すでに私が求めていることを理解した状態でした。本作はできるだけ順撮りがしたかったので、デイヴの到着を待ち、合流してからは予定通りに撮影していきました」

 シャマラン監督といえば、自身の作品にカメオ出演することでも知られている。小さな役はもちろん、作品によっては物語に大きく関わるキャラクターで登場することもある。登場シーンや役割などは「形式ばらずに決めています」と話す監督は、物語を台無しにしないことを常に心がけているという。

 「上手くハマらないと思ったらやめますし、大きな役割になる場合は喜んで引き受けます。ただ、いかなる場合も映画をかき乱すようなことはしません。出番が多かろうが少なかろうが、正しいと思う場所にカメオシーンを入れています。観客は映画で私を見つけると、ものすごく面白い反応をしてくれるので、ストーリーを台無しにしないように確認しています」

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 劇中の家族と同じように、シャマラン監督も長年のキャリアで多数の選択を下してきた。「私は自分の判断基準において、何が大切なのかを明確にするという哲学を持って生きています。たくさんの決断を下す必要があり、不安定な気持ちに左右されたくないからです」とシャマラン監督。「映画監督として、YESと言っておけばよかったという映画はいくつかあります。原作ベースの企画もあれば、自分で脚本を書いたものもあります。振り返ると、その時NOと言ったのは、私の判断基準が曖昧だったから。何年かして、それが私にとって重要だったとわかるので、後悔することもあります」と過去の重大な決断を振り返っていた。(編集部・倉本拓弥)

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