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オスカー主演女優賞のアジア人ノミネートは95回目にして初!ミシェル・ヨーが快挙

第95回アカデミー賞

ミシェル・ヨーが快挙! - 映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』より
ミシェル・ヨーが快挙! - 映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』より - (C) 2022 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.

 マレーシア人女優ミシェル・ヨー(60)が24日、映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』の演技で第95回アカデミー賞主演女優賞にノミネートされた。アジア人の同部門ノミネートはこれが初となる。

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 『007/トゥモロー・ネバー・ダイ』『ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝』『クレイジー・リッチ!』『シャン・チー/テン・リングスの伝説』など20年以上にわたってハリウッドで活躍してきたミシェルだが、ハリウッド映画で主演を務めたのは今回が初。キリッとした強い女性役で知られる彼女が、破産寸前のコインランドリーを経営し、時間に追われて日々の暮らしもままならない主人公というイメージを覆す役柄にふんした。マルチバースを行き来するSFコメディーでありながら感動的なヒューマンドラマでもあるという一風変わった本作で、ミシェルは女優としての幅の広さを遺憾なく発揮している。

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 アジア系とすれば、アカデミー賞主演女優賞にノミネートされたのはミシェルと『ダーク・エンジェル』(1935)のマール・オベロンの2人となる。ただし、マールは母親がアジア人であることを隠し、白人とみなされてのノミネートだった。このことからも、ハリウッドにおけるアジア系女優の苦難がうかがえるといえるだろう。

 ミシェルは今回の快挙に「長い時間がかかりました。しかし、これはわたし個人以上の意味があることだと思います」と The Hollywood Reporter にコメント。「今この瞬間にも、絶えずアジア系の人たちがわたしのところへやって来て、『あなたならできる。あなたはわたしたちのためにやってくれている』と言ってくれるんです。彼らの気持ちは本当によく理解できます。今までずっと、彼らは正当に評価されず、耳を傾けられることもなかったんです」と反響の大きさとハリウッドが抱えた問題についても言及している。

 ちなみに、第95回アカデミー賞の演技部門には、ミシェル、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』のキー・ホイ・クァン(助演男優賞)、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』のステファニー・スー(助演女優賞)、『ザ・ホエール』のホン・チャウと合計4人のアジア系俳優がノミネートされた。これはオスカー史上最多となる。(編集部・市川遥)

第95回アカデミー賞授賞式は、3月13日(月)午前7時30分よりWOWOWプライム、WOWOWオンデマンドにて生中継

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