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森次晃嗣「ウルトラセブン」名ゼリフを生披露も!「『ウルトラセブン』がある限り、元気で頑張っていきたい」

79歳の森次晃嗣
79歳の森次晃嗣

 「ウルトラセブン」55周年記念セレブレーショントークイベントが1日、TOHOシネマズ池袋にて開催され、「ウルトラセブン」の主人公モロボシ・ダンを演じた森次晃嗣がスペシャルゲストとして登壇し、「55年以上役者をやっていますが、あれほどハードだった1年はなかった」と撮影当時を振り、名ゼリフを生披露する一幕があった。

【画像】79歳の森次晃嗣、ウルトラセブンと2ショットも

 放送から55年を迎えた「ウルトラセブン」を記念して、第7話「宇宙囚人303」、第26話「超兵器R1号」、第37話「盗まれたウルトラ・アイ」、第48・49話「史上最大の侵略」(前後編)をセレクトした「ウルトラセブン」4K特別上映が、10月1日から13日までの13日間、全国16の劇場で行われることを記念した本イベント。

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 MCには「ウルトラセブン」の大ファンとして知られる声優・関智一、トークゲストに映画『シン・ウルトラマン』の監督を務めた樋口真嗣、テレビシリーズ「ウルトラマンZ」でオオタユカを演じた黒木ひかりが参加するなか、スペシャルゲストとして登場した森次は「55年前の10月1日が『ウルトラセブン』放送日という認識はなかった」と驚きを見せると「20代で携わった作品が、これだけ多くの人に愛されて、またこうしてこの場に立てるなんて夢にも思いませんでした」と感慨深い表情を浮かべる。

 24歳で「ウルトラセブン」に参加した森次。「かなり昔のことですよね」と笑うと「1年間、毎朝5時に起きて、小田急線に乗って(東京)美術センターに通っていました。かなり過酷なスケジュールで、撮影の休みがあっても、隊員服とヘルメット、靴を鞄に入れて、九州から北海道までイベントに駆り出されて……。55年以上役者をやっていますが、ここまでハードでのめり込んだ1年はなかった」としみじみ語った。

 かなり反響は大きかったようで、放送時はもちろんだが「いまでも街を歩いていると『モロボシ・ダンだ』と写真を撮られることもあります。居酒屋なんかでも見つかってしまうと『サインしてくれ』となるので、バレそうになると大騒ぎになる前に家に帰るんです」と人気者だからこその苦労話も。

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黒木ひかり、森次晃嗣、ウルトラセブン、樋口真嗣、関智一

 また樋口監督が「モロボシ・ダンはどこか子どもっぽい可愛らしさがあった」と特徴について述べると、森次は「あれは僕の地ですね」と回答。続けて森次は「ウルトラセブンとダンとのギャップがあってもいいかなと思って。ダンのときはおちゃめにしようという意識はありました。多分に僕の要素が入っている」と語ると、一方で「ダンは異星人ということで、ほかの隊員とは少し違う部分があった方がいいと思っていたので、距離を取っていました。撮影後飲みに誘われても、あまり仲良くしすぎてしまうと映像的に異星人感がなくなってしまうかと思って断っていたんです」と秘話を明かす。

 「もう55年経つので、だんだん記憶が薄れていくんですよね」と苦笑いを浮かべていた森次だが、第37話「盗まれたウルトラ・アイ」の回のエピソードは印象が強かったようで「隊員服で夜の新宿を歩いていくシーンがあるのですが、あれはロングで隠し撮りだったんです。ヘルメット抱えて隊員服で繁華街を歩くのはとても恥ずかしかったです」と懐かしそうに振り返る。

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 また森次は第48・49話の「史上最大の侵略」の回について「あれはドラマチックでしたね」と目を細めると「アンヌ、僕は人間じゃないんだ。M78星雲から来たウルトラセブンなんだ」とセリフを生披露。さらに「西の空に明けの明星が輝くころ、一つの光が宇宙に飛んでいく。それが僕なんだ」とセリフを続けると「これは忘れようとしても忘れられない。体にしみ込んでいるんですよね」としみじみ語ると、会場からは拍手が起こる。

 最後に森次は「今日で55周年になりました。いろいろなことを話せば、周りの仲間たちが一人ひとり亡くなってしまい、さみしいと思う日々なのですが『ウルトラセブン』がある限り、60周年まで元気に頑張っていきたいと思っております」とあいさつすると、会場からはこの日一番の大きな拍手が巻き起こっていた。(磯部正和)

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