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『ホリック xxxHOLiC』映画オリジナルキャラ、アカグモ誕生の裏側

磯村勇斗演じる映画オリジナルのキャラクター・アカグモ(右)
磯村勇斗演じる映画オリジナルのキャラクター・アカグモ(右) - (C) 2022映画「ホリック」製作委員会 (C) CLAMP・ShigatsuTsuitachi CO.,LTD./講談社

 クリエイター集団CLAMPのコミックを、『ヘルタースケルター』『Diner ダイナー』などの蜷川実花監督が実写映画化した『ホリック xxxHOLiC』(公開中)で、映画オリジナルのキャラクターとして登場するアカグモ(磯村勇斗)。蜷川監督が「わたしの理想を詰め込んだ」という本キャラクターの誕生の裏側を語った。

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 本作は、人の心の闇に潜む“アヤカシ”が視える能力に苦悩する高校生・四月一日君尋(わたぬき・きみひろ)が、対価と引き換えにどんな願いもかなえるという“ミセ”の女主人・侑子(ゆうこ)と出会い、不思議な事件の数々に遭遇しながら成長していく物語。神木隆之介が四月一日、柴咲コウが侑子にふんし、ダブル主演を務めた。

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アカグモと彼が仕える女郎蜘蛛(吉岡里帆)、四月一日(神木隆之介)

 映画版にも四月一日の同級生の百目鬼静(どうめき・しずか/松村北斗)や九軒(くのぎ)ひまわり(玉城ティナ)、四月一日の“目”を狙う女郎蜘蛛(吉岡里帆)ら原作の人気キャラクターが多々登場するが、現実と非現実の世界をつなぐ存在として生まれたのがアカグモだ。女郎蜘蛛に心酔する従者で、右腕のような役割を担う。演じるのは、ドラマ「今日から俺は!!」や「きのう何食べた?」などで人気を博し、現在TBS火曜ドラマ「持続可能な恋ですか?~父と娘の結婚行進曲~」が放送中、今後主演作『ビリーバーズ』をはじめ『PLAN 75』『異動辞令は音楽隊!』『さかなのこ』など新作映画が続々控える磯村勇斗。蜷川組は本作が初参加となる。

 「アカグモには物語をつないでいく狂言回しのような役割もあって、ストーリー上何か困ったらアカグモに言ってもらおうと(笑)。アカグモがいることで女郎蜘蛛のキャラクターが際立ち、女郎蜘蛛のキャラクターも語れたし、その女郎蜘蛛が四月一日のウィークポイントを語る……といったふうに、アカグモによって良い連鎖が生まれたと思います。説明ゼリフも多いので磯村君、大変だったと思うんですけどうまくやってくださって素晴らしくかっこよかったです」

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メイキングより蜷川実花監督と

 アカグモは、髪はシルバー、黒を基調にしたボンデージ風の衣服をまとっている。現実と非現実の世界を行き来する設定ゆえにビジュアルづくりはかなり苦戦したという。「原作にないキャラクターなのでビジュアルも自由にやらせていただいたのですが、難しかったのは彼が外を歩いたときにどんな風に見えるのかということ。例えば、侑子さんはミセにいることが多いですけど、アカグモは踏切にいたりエレベーターにいたり、お寺にいたりと日常生活にも出てくるので。振り返られるけど通報されないレベル(笑)。それってどんなビジュアルだろうと。衣装合わせが大変でしたが、ギリギリ攻めたビジュアルにしました」。なお、髪の一部が赤く染まっているのはヘアメイクの発案によるものだという。

 四月一日に対してはサディスティックであり、女郎蜘蛛にはマゾヒスティックであり、妖艶な空気を醸すアカグモ。蜷川監督は「こんな子がいたらいいのにな、こんな仕草をしてほしい、こういうふうに女郎蜘蛛に扱われていたら最高じゃないかなという妄想を詰め込みました」と思い入れの深さを語った。(編集部・石井百合子)

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