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『コーダ あいのうた』監督、スピルバーグからもらった賛辞

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シアン・ヘダー監督
シアン・ヘダー監督

 アカデミー賞作品賞などを受賞した『コーダ あいのうた』(公開中)のシアン・ヘダー監督のインタビュー動画が公開され、スティーヴン・スピルバーグ監督からの賛辞を明かした。

【動画】シアン・ヘダー監督インタビュー

 『コーダ あいのうた』は、耳の不自由な家族の中で唯一耳が聞こえる少女ルビー(エミリア・ジョーンズ)が、歌の才能を認められたことをきっかけに、夢と現実のはざまで葛藤する姿を描いたドラマ。ルビーの家族には『愛は静けさの中に』(1986)でアカデミー賞主演女優賞を獲得したマーリー・マトリンをはじめ、実際に聴覚に障がいのある俳優たちがキャスティングされた。フランス映画『エール!』(2014)のリメイクで、本年度アカデミー賞では作品賞、脚色賞、そして父親役のトロイ・コッツァーが助演男優賞に輝いた。

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 オスカー受賞後のバックステージの様子について「マーリーが『35年前、自分は(ろう者の俳優として初めて)アカデミー賞を受賞した。けれどもこの長きにわたって、私はこの業界で孤独だった。もう孤独じゃない』と言っていたんですよね。それを彼女が言ったときに、彼女の通訳さんの声が震えて、泣き出してしまった」と明かしたへダー監督。「つまり物事は(長い間)変わっていなかったんだと。でもこの作品が変化の表れになりうる、ムーブメントになりうると宣言しているような、そんな瞬間だったと思います」と振り返った。

 さらに受賞後、スピルバーグ監督からは「ここ5年で観た映画の中で最も好きな1本」と祝福されたことを告白。社会派ドキュメンタリーで有名なマイケル・ムーア監督も『コーダ あいのうた』について語ったポッドキャストを公開したことを知り、「彼が本作を好きになってくれているなんて」と驚き。俳優ハビエル・バルデムや『DUNE/デューン 砂の惑星』のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督からも愛あるサポートを受けたといい、「私の映画作りのヒーローたちが、この映画を観てどういうふうに思ったのか、ということを言ってくれるわけですよね。本当に信じられない状況です」と興奮気味に明かした。

 最後は日本の観客に向けたメッセージも。「本作は、家族についてのストーリーです。私たちはそれぞれ皆違うけれども、想像している以上に、私たちには共通するものがある、というメッセージが広がればと思います。日本の皆さんが本作を愛してくださっていることをとても嬉しく思いますし、日本で公開し、観ていただけることがとても嬉しいです」と締めくくった。(編集部・中山雄一朗)

『コーダ あいのうた』監督、オスカー受賞後どんな言葉をもらった? » 動画の詳細
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