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橋本愛、東京国際映画祭のオープニングで映画の魅力を熱弁「互いを認め合う意識を育ててくれる」

第34回東京国際映画祭

橋本愛
橋本愛

 第34回東京国際映画祭のフェスティバル・アンバサダーを務める女優の橋本愛が30日、東京国際フォーラムで行われたオープニングセレモニーに出席。本映画祭のテーマである「越境」について熱い思いを語った。

豪華な顔ぶれが集結!第34回東京国際映画祭レッドカーペット【写真】

 今年で34回目を数える東京国際映画祭。これまで何度も同映画祭に参加している橋本だが、今年は観客なしのレッドカーペットを歩いた感想を問われると「コロナ以前は、レッドカーペットの周りにたくさんのお客さんがいて、年に一度、みなさんと交流できるイベントでした。昨年と今年は熱気を感じる空気ではなかったです」と残念そうな表情を浮かべる。続けて「こういう状況でも映画祭ができたというのは、たくさんの方々の尽力があってこそ。(カーペットを)歩いていて、そういう温かみをじんわりと感じました」としみじみ語った。

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 映画祭のテーマである「越境」にちなんで、ポストコロナにおける映画との関わりについて尋ねられた橋本は「私個人の体感としては、あまり変わらないのかなと思っています。大事なことは、お互いの違いを認め合いながら、歩み寄るにはどうしたらいいのか、ということを誠実に考えること」と持論を展開。

 その「お互いを認め合う」ために映画の役割は大きいと述べた橋本。「映画祭を通して、こうした意識を日本という国、そして世界に広げていってくださ
るのは、今を生きる人間としてはありがたいです」と映画文化に敬意を表すると「東京の名画座やミニシアターにはけっこう足を運ばせてもらっているのですが、場所によって空気感やカラーが全然違う。そこが映画館の大好きなところなんです」と映画館愛を口にした。

 コンペティション部門審査委員長を務めたイザベル・ユペールは「こんばんは」と日本語であいさつすると「コロナ禍に置ける映画作りは大きなチャレンジです。そんななかで映画祭を開催できたということは勝利だと思います」と力強く発言。「この場に立てていることが光栄です。私はみなさんと一緒に映画を観たい。それがコロナ禍でやりたかったこと。私たちにとって映画は必要ですが、映画も私たちを必要としているんです」と映画文化発展への思いを語った。

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 同じくコンペティション部門の審査員の青山真治監督は「東京国際映画祭は第1回からずっと付き合っていますが、今回の『越境』というテーマによってやってきた映画を楽しませいただきたいです」と期待を語った。

 最後に、本映画祭オープニング作品となる『クライ・マッチョ』を手掛けたクリント・イーストウッド監督からの手紙も読み上げられた。「オープニングセレモニーに参加したかった。この映画はコロナ禍に撮影を行いましたが、映画界に勇気と強さをもたらす作品になればと思っています」という熱い思いが語られた。

 セレモニーにはそのほかコンペティション部門の審査員であるクリス・フジワラローナ・ティー世武裕子、会場ゲストとして吉田恵輔監督なども参加。映画祭の初日を彩った。(磯部正和)

第34回東京国際映画祭は10月30日~11月8日まで日比谷・有楽町・銀座地区にて開催

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