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高畑充希、エンタメは酸素「あるのが当たり前だと思っていた」

“特別もぎり”を実施した高畑充希
“特別もぎり”を実施した高畑充希 - (C) 2021 映画『浜の朝日の嘘つきどもと』製作委員会

 女優の高畑充希が1日、ヒューマントラストシネマ渋谷で行われた映画『浜の朝日の嘘つきどもと』公開直前イベントに来場し、本作やエンターテインメントに対する熱い思いを語った。イベントには、共演者の大久保佳代子、主題歌を担当するHakubiも登壇した。

【写真】高畑充希が特別もぎりを実施!イベントの模様

 福島県南相馬市に実在する映画館「朝日座」を舞台とした本作は、さまざまな災禍を免れ、街の人々に愛されてきた歴史ある名画座が閉館の危機に直面するさまを描き出したドラマ。本作での高畑の役名が茂木莉子(もぎ・りこ)であることにちなみ、この日のイベント開始直前には、来場した観客に対する“特別もぎり”を実施。新型コロナウイルス感染防止の観点から、高畑自身が観客のチケットをもぎることはかなわなかったが、それでも劇場スタッフがもぎる姿を隣で見守っていた高畑は、観客に笑顔で向き合っていた。

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 その後、舞台あいさつに登壇した高畑は「さっき、もぎりイベントをやらせていただいたんですけど、スタッフの皆さんがもぎるのを見るという、すごいシュールな感じでした」と笑いながらも、「でも皆さんがこうやって足を運んでくださって、とてもうれしく思います。すごくほっこりできる、愛にあふれた映画ができましたので、皆さんに観ていただけて幸せに思います」とあいさつ。

 さらに「普段こうやって映画に出演しても、観てくださる方と生でお会いすることはほとんどないので、すごく新鮮でした。この映画を撮影していた福島の朝日座という映画館にも、もぎり席がまだちゃんと残っていて。すごくかっこいいんですけど、(撮影の時に)そこに座ってお客さんが流れていくのを見ていたな、と思い出しました。まさに茂木莉子ですよね」と笑顔を見せると、映画のチケットについて「この空間に入れる、特別な券を持っているぜという感じはないですか? 特別な感覚がありますよね」としみじみと付け加えた。

 本作はおよそ1年前に撮影。エンターテインメントは「酸素」のようなものだという高畑は、「去年まではあるのが当たり前だと思っていたんです。観たいと思った映画にも、舞台にも行けましたし。だからドラマの撮影などがスケジュール通りにできなくなった時は苦しいなと思って。エンタメがなくなっても死にはしないという人もいますけど、わたしは死ぬなと思って。今はこんな状況の中でも、なんとか作品を作って、発表して、それで元気をもらってというサイクルが何とかやれていますが、もうちょっとスムーズに、いい感じの流れになってくれたらいいなと思うし、コロナ禍でも、エンタメの火が消えないように、わたしたちは頑張らないとなと思っています」と決意を語った。

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 それだけに本作に対する思いも強いようで、「(新型コロナウイルスの影響による)自粛期間が明けて最初の仕事だったんですけど、そのときの自分は何か状況がぐちゃぐちゃしていて。今より不安定な部分もあって。だからこの映画の中にちりばめられているタナダ(ユキ)監督のセリフがすごく自分の中にグサグサ刺さってしまった。本当にいいタイミングで、いい映画に携われたなと思っています」とコメント。「温かくてほっこりした気持ちになれるすてきな映画になりましたので、ぜひたくさんの方に広めてもらって。できれば映画館で観ていただけたらなと思います」と観客に呼びかけた。(取材・文:壬生智裕)

映画『浜の朝日の嘘つきどもと』は9月10日より全国公開(福島県先行公開中)

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