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世界でいちばん貧しい大統領からのメッセージ…日本との関係捉えたドキュメンタリー公開

『ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ』ポスタービジュアル
『ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ』ポスタービジュアル - (C) 2020「ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ」製作委員会

 “世界でいちばん貧しい大統領”として日本でも話題を呼んだ、第40代ウルグアイ大統領ホセ・ムヒカ氏を、日本人監督が追ったドキュメンタリー映画『ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ』が、4月に全国順次公開されることが明らかになった。

 2010年から5年にわたって、南米ウルグアイの大統領を務めたムヒカ氏。収入の大半を寄付にまわし、公邸ではなく小さな農場で愛妻と愛犬と共に質素な暮らしを続けるなど、一般的な大統領のイメージと正反対の暮らしを送る姿は、“世界でいちばん貧しい大統領”として親しまれた。

 そんなムヒカ氏の名を世界に広めたのが、2012年にブラジル・リオデジャネイロで開かれた、国際会議におけるスピーチ。消費社会にコントロールされている世界の現状を、優しくも痛烈に批判した彼の言葉は各国で翻訳され、日本では「世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ」(汐文社)という絵本にもなった。そこで、同作を手掛けた田部井一真監督も、当時ディレクターを務めていたテレビ番組でムヒカ氏を取り上げることになる。

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 ウルグアイへ渡った田部井監督は、当時まだ日本に訪れたことのなかったムヒカ氏が日本の歴史や文化に詳しく、尊敬していることに驚かされる。なぜ、日本をよく知っているのか。田部井監督はその疑問の答えを突き止める為に何度もウルグアイを訪れ、大統領退任後のムヒカ氏への取材を重ねることに。本作は、田部井監督がムヒカ氏の生き方や言葉に触れながら、日本との関係を紐解いていくさまを追う。

 ムヒカ氏の言葉に心を動かされた田部井監督は、多くの日本人にもその言葉を聞いてほしいと願うようになり、彼も訪日を熱望。絵本出版社の協力を得て、2016年に来日が実現した。来日した同氏が一番訪れたかった場所は広島・原爆ドーム。そこで彼が語ったこととは。映画は、ムヒカ氏が日本人に贈った、愛に満ちたメッセージの数々を映し出す。(編集部・入倉功一)

映画『ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ』は4月よりシネスイッチ銀座ほか全国順次公開

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