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『アイリッシュマン』デニーロ&パチーノ、デジタルで若返るも動きに苦戦…「もう少し元気に」と注意される

若い動きに苦戦したという70代アル・パチーノ&ロバート・デ・ニーロ
若い動きに苦戦したという70代アル・パチーノ&ロバート・デ・ニーロ

 マーティン・スコセッシ監督の映画『アイリッシュマン』において最新のデジタル技術で若返ったロバート・デ・ニーロ(76)&アル・パチーノ(79)だが、“若い動き”には苦戦していたことが明らかになった。

【動画】『アイリッシュマン』予告編

 全米トラック運転手組合のリーダーだったジミー・ホッファの失踪および殺人に関与したとされる実在したヒットマン、“アイリッシュマン”ことフランク・シーランの半生を描いた本作。フランク役のデ・ニーロとホッファ役のパチーノは、若き日から晩年まで全ての時代を自ら演じている。

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 デジタル技術で若返らせられるのはビジュアルだけなため、俳優たちが実際の年齢よりも若いキャラクターを演じる際には、俳優と一緒に動きを考える運動分析者として臨床心理士のゲイリー・タコンが協力したという。デ・ニーロは「階段を掛け下りるシーンで、わたしはいつものように階段を下りてしまった。するとゲイリーがやって来て『このシーンでは50歳にもなっていないよ! もう少し元気に動いて』って言われちゃったんだ。若い役を演じているってことをつい、忘れちゃうんだ(笑)」とおちゃめに明かす。

 来年80歳を迎えるパチーノにもゲイリーの指導が入った。ホッファが大統領選挙に勝利したケネディの姿をテレビで観る……という初日に撮影したシーンについて、スコセッシ監督は「『観ていられない』というセリフの後、アルは現在の彼の年齢相応の動きで椅子から立ち上がった。当時のホッファは49歳で、アルがしたような70代の男性の動きとは異なる動きだったんだ」と打ち明けている。それがゲイリーの協力を得て、本編でどう変わっているのかは必見だ。

 しかし、パチーノもどんどん乗ってきたようで、激怒したホッファが屋上まで駆け上がるというシーンでは「とてつもないエネルギーで走ったんだ。今でも、あのエネルギーがどこから来たか分からないよ(笑)」と役にのめり込むあまり、気付けば全盛期のスピードが出ていたと振り返っている。デ・ニーロ、パチーノ、そしてスコセッシ監督の渾身の一作である本作は、アカデミー賞でも存在感を示すことは間違いないとみられている。(編集部・市川遥)

映画『アイリッシュマン』は11月27日よりNetflixで独占配信

『アイリッシュマン』予告編 - ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ、ジョー・ペシ出演、マーティン・スコセッシ監督 - Netflix » 動画の詳細
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