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ハリウッド版ゴジラ続編、人間のヒーローはオタク 特務機関モナーク本部が明らかに

オタクが怪獣と世界の橋渡しに モナークのグラハム博士(サリー・ホーキンス)と芹沢博士(渡辺謙)
オタクが怪獣と世界の橋渡しに モナークのグラハム博士(サリー・ホーキンス)と芹沢博士(渡辺謙) - (C) 2019 Legendary and Warner Bros. Pictures. All Rights Reserved.

 映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』で、世界中で復活する怪獣による人類滅亡を防ぐため奮闘するのが、未確認生物特務機関・モナーク(MONARCH)だ。ゴジラ、キングギドラ、モスラ、ラドンなど四大怪獣の激突に翻弄される人間側をどう描くのか。メガホンを撮ったマイケル・ドハティ監督をはじめ製作陣が語った。

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 モナークは1970年代が舞台の『キングコング:髑髏島の巨神』では、いち早く巨大生物の存在を認識し、多数の巨大生物が生息する未知の島・髑髏島の発見にいたった。渡辺謙ふんする科学者・芹沢博士もその中心メンバーであり、古生物学者グラハム博士(サリー・ホーキンス)と共に前作『GODZILLA ゴジラ』でも重要な役割を果たしたが、モナーク自体の規模や全容ははっきりしていない。

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 「モナークが興味深いのは前作も『キングコング:髑髏島の巨神』でも人知れず動いている点だ」というドハティ監督は、『キング・オブ・モンスターズ』において「我々はついにモナーク本部やその施設を目撃する」と証言する。

 脚本・製作総指揮のザック・シールズによると、モナークの設備は「水中基地に新たな航空機や武器、新怪獣のための新たな隔離施設もある。“モンスターバース”においてモナークは世界最強の組織だ」とのこと。しかしドハティ監督は、彼らは兵器を所有しながらも、戦闘を目的とした組織ではないと語る。「陰で動く裏の政府機関というより、むしろ大志の象徴として描かれる。モナークの科学者は追い求めてるんだ。巨大怪獣との向き合い方をね。怪獣を滅ぼすのでなく学んでる。そこが好きなんだ」

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モナークが所有する最新鋭装備の活躍にも注目

 幼少期からの『ゴジラ』ファンで、自然を愛して育ったドハティ監督にとって怪獣たちは、人間と自然の関係を表す存在でもあるという。どれほど強力であったとしても、兵器が自然の一助となるのは難しいだろう。だからこそモナークは重要な存在だ。「昨今のヒーローは軍人だったり超人であることが多いけど、本作ではオタクがヒーローなんだ。科学者がね。この映画は科学者たちが力を合わせ世界を救おうとする話だ」

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 そのモナークが掲げるスローガンは「理論が道しるべ」。彼らは、古代の神話や伝説を絵空事で片付けずに検証・研究し、世界中にある怪獣の生息地を探し出す。「古い寺院を探索したり南極や海の底も調べる。彼らは白衣のオタク集団じゃない。冒険家なんだ。現場に出向き危険を顧みず地球を救おうとしてる」

 怪獣同士の地球最大の決戦が最大の見どころになるのは間違いがない本作だが、崩壊に向かう世界にあっても、人類と怪獣の共存を追い求めるモナーク研究員たちがどんな運命をたどることになるのか。世界のために奮闘する”オタク”たちの人間ドラマも見どころとなりそうだ。(編集部・入倉功一)

映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』は5月31日より全国東宝系にて公開

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