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永遠の子供スピルバーグ、衰えない創作意欲の原動力とは!

「僕は、子供で居続けられる」スティーヴン・スピルバーグ監督
「僕は、子供で居続けられる」スティーヴン・スピルバーグ監督

 『ジュラシック・パーク』『ジョーズ』など、映画史に残る大ヒット作の数々で知られるスティーヴン・スピルバーグ監督。71歳となった現在も、ジャンルを問わず名作を生み続ける巨匠に一線で活躍し続ける原動力を聞いた。

【映像】マイクラも登場!『レディ・プレイヤー1』冒頭映像

 『レディ・プレイヤー1』は、誰もがなりたい姿(アバター)で理想の人生をすごせる、仮想現実(VR)空間「オアシス」が舞台のアドベンチャー大作。ガンダムやハローキティ、キングコングなど日米の人気キャラクターが画面を狭しと動き回る本作は、70代の巨匠が撮ったとは思えないほど無邪気で冒険心にあふれている。

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 本作の重要なテーマになっている映画・ゲーム・コミックといったポップカルチャーは、一般社会において、大人へと成長する過程でいつか卒業するものと見られることもある。しかし、スピルバーグ監督は「僕はまだそういうものから卒業していませんよ。だから映画監督になったんです。僕は、子供で居続けられる」と笑顔で語る。

 「『レディ・プレイヤー1』は子供の僕が作った映画です。自分が観客になったような気分で撮りました。例えば、(『シンドラーのリスト』のような)歴史物ではそうはいかない。カメラの後ろから客観的に事実を見つめ、全てを正確に描く必要があるから、大人として作っています。でも、自分のイマジネーションの世界に正確さは必要ないですよね。だから、一切のしばりがない開放的な気分で作ることができました」。

 そんな本作の製作中に、社会派ドラマ『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』(公開中)も監督。来年には『インディ・ジョーンズ』シリーズ新作の撮影に入る予定だ。衰えを知らない創作意欲を保つ秘訣(ひけつ)は、本人にもわからないというが、「でも、自分の体が続く限り監督をしていたいですね。とにかく、誰かに物語を聞かせるのが大好きだから。子供のころ、妹たちに毎晩怖い話を聞かせては、親にしかられていました。『もっと良いお話をしなさい!』なんてね。今は、7人の子供たちが寝る4つのベッドルームを回って、部屋ごとに違う話を聞かせています。そうして、常に物語を伝えていたいんです」とその原動力に言及した。

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 一方で、「今は、とても好奇心に満ちあふれた時代ですが、人々はシニシズム(冷笑主義)に陥っているとも感じます。多分みんな、80年代ほど他人を信用していないんです。アメリカでは、国民が思想的に真っ二つになってしまっている。そういう世界では、信頼はなくなってしまいます」と大人としての一面ものぞかせた巨匠。そのうえで「それが『レディ・プレイヤー1』を作ろうと思った理由の一つです。観客に冷笑主義から逃げ出してもらい、みんなを空想と希望の世界にいざないたかったんですよ」と本作に込めた思いを語った。(編集部・入倉功一)

映画『レディ・プレイヤー1』は全国公開中

マイクラも登場!『レディ・プレイヤー1』2分間の冒頭映像 » 動画の詳細
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