石井杏奈、女優とE-girlsを両立させる覚悟を新たに

7月14日8時15分
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石井杏奈

 E-girlsのパフォーマー、女優として多忙な日々を送る石井杏奈が、人見知りを克服したという新作映画『心が叫びたがってるんだ。』(7月22日公開)への思いから、石井流の役づくり、アーティストと女優を両立させる意義までを語った。

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役作りのアプローチは「裏設定」を考えるところから

 2015年に11億円を超える大ヒットを記録した劇場アニメを実写化した本作。石井が演じるのは、人と本音で向き合うことのできない坂上拓実(Sexy Zone中島健人)、幼少期の出来事が原因でしゃべれなくなった成瀬順(芳根京子)らと共に高校のミュージカルの上演に奔走するチアリーダー部の部長・仁藤菜月。優等生で一見問題がなさそうに見えるが、実は中学時代に拓実を傷つけてしまったトラウマを抱えている。

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左から寛一郎、石井杏奈、芳根京子 (C) 2017映画「心が叫びたがってるんだ。」製作委員会 (C) 超平和バスターズ

 石井にはかねてからテレビドラマや映画の撮影に入る前に必ず行っていることがある。それは、演じるキャラクターの印象やバックグラウンドなどの裏設定をノートにつづること。「『ソロモンの偽証』(2015)で成島出監督の教えを受けて始めるようになったのですが、今回もまず菜月の性格から始まり、どういう家庭環境で育ったのか、『きっと一人っ子だろうな』『両親に厳しくも楽しくも育てられたんだろうな』と想像しながら、現在に至るまでの過程を時系列で書いていきました」。テレビドラマ「仰げば尊し」(2016・TBS系)で共演した寺尾聰から初めに台本を読んだときに思ったことが重要だと助言されたことも大きかったようで、「台本を読み込んでいくと最初の気持ちを忘れてしまうので、忘れないためにも書くことは大事」と先輩たちからの学びをかみしめる。

 熊澤尚人監督の要望を受け、あえてアニメ版を観ずに撮影現場に入ったという石井だが、入念な役づくりが結実し、菜月になっている自分を感じた瞬間があった。それが、拓実への恋心を断ち切る決意をするシーンだ。「『わたしも応援する。成瀬さんのことも、坂上くんのことも』と言いながら、目を合わさずに拓実を通り越したときに涙がボロッと出たんです。まさか泣くとは思っていなかったんですけど……。絶対涙を見せてはいけないシーンなので最終的にはカットになりましたが、自分の中でちゃんと菜月になれているんだと確信できた大事なシーンでした」。

共演の芳根京子とは大の仲良しだそう

女優を志すようになったのは小学5年生のとき

 2012年に女優デビューし、2016年には映画『ソロモンの偽証』と初主演映画『ガールズ・ステップ』の演技でブルーリボン賞新人賞を受賞するなど早くから高い評価を受けてきた石井が、女優になりたいと思ったのは小学校5年生のとき。

 「元々は看護師さんになりたいと思っていて、芸能界は全く視野に入っていなかったんですが、小学校5年生のときに今の事務所にスカウトされてEXPGというダンススクールに入り、芸能界デビューという目標が出来て、そうなったときになぜかお芝居をしたいと思ったんです。それまでは一視聴者として映画やドラマを観ていたのが、いつしか“『ごくせん』のガールズ版ができたら面白そう!”とか、具体的にこんな役を演じてみたいと考えるようになっていました」。

 「自分がまったく別の人間になることが大変で難しくて面白い」と目を輝かせる石井。「例えば『ここさけ』で主役の中島(健人)さんのおかげで人見知りを克服できたり、普段は話せないような大先輩方と役柄によってはタメ語で話すこともあるなんて……驚きます」と芝居の面白さを語り出したら止まらない。

新生E-girlsとしての決意

 演技の幅を広げるために英会話も開始。最近では「普通」の芝居が最も難しいと考えるようになり、日常生活での行動を表現する引き出しを増やすために日々人間観察を心掛けているという。しかし、女優としての活動が増えたからといってE-girlsでのモチベーションが下がるようなことは決してないと断言する。「6月5日にメンバーが19人から11人に変更になり、新生 E-girlsとして活動していくことを発表しました。今後はより一人一人の個性が重要になってくると思いますし、お芝居をしていることがわたしの武器だとも思っているので、それを生かして両立していきたいと思っています」。

 今年高校を卒業したこともあり、今後は大学生やキャリアウーマンなど実年齢よりも上の役柄に挑戦してみたいという石井。中島健人、芳根京子、寛一郎ら同世代の個性豊かな面々としのぎを削った『心が叫びたがってるんだ。』では、エネルギッシュなパフォーマンスを見せるE-girlsとはガラリと異なる顔に驚かされる。(取材・文:編集部 石井百合子)

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