『アナ雪』アカデミー賞獲得時、ディズニーでは大騒ぎだった!日本人スタッフが振り返る

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土井香織さん - (C) 2017 Disney (C)K.Suzuki&G.Shibuya

 2014年に授賞式が行われた第86回アカデミー賞で長編アニメ映画賞を受賞した『アナと雪の女王』。同作を制作したウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオといえば、まさにアニメの名門中の名門というイメージがかなり強いが、『アナ雪』の受賞時にはスタジオ中が沸きあがったという。同スタジオで、ライティング(照明)&コンポジティング(合成)アーティストとして働く、日本人スタッフの土井香織さんが語った。

【映像】『モアナ』の森と水描写が詰まっているヒロイン歌唱シーン

 アカデミー賞の長編アニメ映画賞は、第74回から設立。『アナ雪』までにディズニー・アニメーション・スタジオ作品が受賞したことがあるはず……と思いきや、実はピクサー・アニメーション・スタジオ作品(『ファインディング・ニモ』『Mr.インクレディブル』『レミーのおいしいレストラン』など)には受賞歴があるものの、ディズニー・アニメーション・スタジオが制作した作品としては、『アナ雪』が長編アニメ映画賞の初受賞作だったのだ。

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 当時を振り返り、土井さんは「『アナと雪の女王』で初めて取った時には大騒ぎでした」と述懐。いまや長編アニメ映画賞の常連になったディズニー・アニメーション・スタジオだが、いちアニメーションスタッフとして土井さんはその評価を感じたのは「ここ5年くらいだと思います」と考えを述べる。

 そして今年の第89回では共にディズニー・アニメーション作品の『ズートピア』と『モアナと伝説の海』が長編アニメ映画賞を争うことに。結果的に『ズートピア』が受賞することになったが、『モアナと伝説の海』ももちろんスタジオ総出で取り掛かった意欲作だった。特に『モアナ』の旅の舞台は大海原。水と一言で言っても、しぶきとして付随する何億個という点々をオブジェクトとして計算し、それの残像(モーションブラー)も考え……と1フレームの画(え)に対するコンピューターの処理時間だけでも、かなりの時間が費やされたという。

『モアナ』はどのシーンでも水や森が映るため、全てのシーンが苦労の結晶

 しかも監督たちによる1フレームチェックも入るため、「ここはバレない……?」と思っていたところもすべてお見通しの状況だったとのこと。さらに『モアナ』の監督を務めたジョン・マスカーロン・クレメンツコンビは『リトル・マーメイド』『アラジン』などの2Dの出身。本来シミュレーションなど物理演算で処理される海の動きに、2D的なアニメーションを付けることもあったそう。もちろん光の当て方に関しても、リアルではない光も存在する。「実写映画の撮影と同じように銀板のようなものを置いて、うっすら暗いところをなくしたりとか。合成分野では上から塗ったりすることもありました。すべては最後の見栄えがよくなるためなんです」(土井さん)。

 話を聞いていると、追い込み時には残業も大変なのではないか? と思われたが、ディズニーでは「ワーク・ライフ・バランス」を口酸っぱく言われているそう。「自分の身を粉にして働くということはないですね。休みもしっかり取ります」と笑顔を見せる土井さん。実際に土井さんの部署のトップの人が2~3週間、鼻炎のため療養する必要があった際にも、無事代理のトップが立てられて仕事は回っていたそうだ。(編集部・井本早紀)

『モアナと伝説の海』は6月28日より先行デジタル配信開始、7月5日よりMovieNEXが発売(税抜き価格:4,000円)

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