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韓国の映画祭で実写『銀魂』クロージング作品に 現地でも原作人気「独創的な映画」

第21回富川国際ファンタスティック映画祭の公式記者会見の様子
第21回富川国際ファンタスティック映画祭の公式記者会見の様子

 7月13日より開催される第21回富川国際ファンタスティック映画祭の公式記者会見が6月15日、ソウル市内のホテルで行われ、オープニング作品にはイ・ヨンスン監督の韓国映画『7号室(原題の日本語訳)』、クロージング作品には小栗旬主演の『銀魂』が決定したことが発表された。

【映像】実写でもハチャメチャ!1分で分かる『銀魂』~設定篇

 今年の同映画祭には、58か国から289本の映画が出品。『銀魂』がクロージング作品に選定された理由について、映画祭執行委員長のチェ・ヨンベ氏は「韓国でも人気のある作品であり、実写化が難しい漫画の設定を見事に映像化しており驚かされた。独創的な商業映画だ」と手放しで評価。「クロージングを飾るのにふさわしい映画」だと紹介した。

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 映画祭開催地である韓国映画に目を向けると、Netflixオリジナル映画『オクジャ/okja』が現地で話題の中心になっている。6月28日より韓国内劇場公開、Netflix配信が決まっているが、その公開以前に映画祭で特別上映することについてはさまざまな意見があるよう。今回同映画祭では同作の上映に併せて、Netflix作品の特集上映を行う企画も進められていたそうだが、韓国映画担当プログラマーのモ・ウニョン氏は「諸事情で中止になった」と説明。しかし「『オクジャ/okja』の上映は、NetflixやAmazonなどのストリーミングサービスと映画上映の試金石なるのでは」と語り、今回の『オクジャ/okja』が、ストリーミングサービス関係の作品の上映がまだ浸透していない韓国内での映画祭に、一石を投じる可能性をにおわせた。

 そのほか富川国際ファンタスティック映画祭では韓国インディーズ映画界の父と呼ばれ、映画を通じて民主化運動を行い、去年の12月に急逝したホン・ギソン監督の回顧展が企画。また今年上映される日本映画は旧作から新作までマニアックな作品がそろった。インターナショナルコンペ部門(富川チョイス長編セクション)には、安齋肇監督の『変態だ』がノミネート。アジア担当プログラマーのキム・ボンソク氏は「興行成績にとらわれず、アジアの新たな才能を発見するのが富川チョイスの選定基準」であるとコメント。安斎監督とキャストも映画祭を訪れる予定であることを付け加えた。

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 さらにアニメでは『AKIRA』『銀河鉄道の夜』が韓国で初めて公式上映へ。ボンソク氏は「日本の大衆文化開放以前の作品であり、マニア層を中心に『AKIRA』の海賊版が出回るほどの人気。『銀河鉄道の夜』では、誰もが知っている『銀河鉄道999』のモチーフになった作品があったということを、韓国の観客に知らしめたい」と語っていた。実写作品も西村喜廣監督の『蠱毒 ミートボールマシン』『Moses 日本の十戒』、クァク・ジェヨン監督が日本で撮った日韓合作映画『風の色』、三池崇史監督の『オーディション』、伊藤俊也監督の『女囚701号 さそり』、大友啓史監督の『3月のライオン』、斎藤工監督の『blank13』、庵野秀明総監督の『シン・ゴジラ』、萩原健太郎監督の『東京喰種 トーキョーグール』など個性的な長短編作品が上映される予定。(取材・文:土田真樹)

第21回プチョン国際ファンタスティック映画は、7月13日~26日までプチョン市内の映画館、公共施設で開催

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