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園子温『リアル鬼ごっこ』トリンドル&しのまり&まのえりで映画化 女子高生が標的に!

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3人のヒロイン!(左から)真野恵里菜、トリンドル玲奈、篠田麻里子
3人のヒロイン!(左から)真野恵里菜、トリンドル玲奈、篠田麻里子 - (C)2015「リアル鬼ごっこ」フィルムコミッティ

 山田悠介のベストセラー小説「リアル鬼ごっこ」が園子温監督のオリジナル脚本で映画化され、トリンドル玲奈篠田麻里子(しのまり)、真野恵里菜(まのえり)がトリプル主演を務めていることがわかった。原作では「佐藤」性の人々が“鬼ごっこ方式”の抹殺の標的となるが、園監督が「リアル鬼ごっこ」というタイトルにインスパイアされ、以前からやりたかったことや企画が中断して結実しなかった作品のプロットを導入した今作では、「全国の女子高生」がターゲットに。過去5作の映画化や連続ドラマ化で出版から10年以上たってもメディアミックスされ続けている人気作が、全く新しい映画として生まれ変わる。

 「全国の佐藤さん」ではなく、「全国のJK(女子高生)」が狙われる本作。修学旅行中のバスの中で女子高生の体を真っ二つにする“瞬殺ストーム”に突如襲われるミツコ役にトリンドル、ナイフを振りかざして追いかけてくる豚の顔をした花婿と結婚式を挙げさせられるケイコ役に篠田、マラソンのレース中にマシンガンを乱射する女教師に追われるいずみ役に真野が抜てきされた。

 トリンドルと篠田は共に映画初主演で、園監督作品にも初出演。二人はオファーを受けたとき、「わたしでいいのかな?」「わたしですか?」と驚いたそうだが、トリンドルは「選んでいただいたことがとてもうれしかったですし、監督をはじめ皆さまの納得のいく主人公になりたいという気持ち、ただそれだけです」と決意し、アクション映画をやってみたかったという篠田は「個人的にキックボクシングを習いにいっていたくらいなので、今回3人の中でも逃げるだけでなく、自ら戦っていくヒロインができることもとてもうれしく思っています。ワクワクしすぎて、決まった時から、早く誰かに言いたくて言いたくてしかたありませんでした」と興奮を隠せない。

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 一方、テレビドラマ「みんな!エスパーだよ!」や5月公開の映画『新宿スワン』、初夏の『ラブ&ピース』で園監督作に出演している真野は「園組作品に入ると、現場の空気で『あ、園組だ!!』とすごく感じます」と親しみのある様子で、「ただ、正直今回の撮影が、今までで一番過酷でした」とこれまでにない撮影だったと振り返った。

 モデルやアイドル出身の主演女優3人について、園監督は「トリプルヒロインの3人とも、皆さんが思っている、例えば『トリンドルさんだったらこうでしょ』という像は破壊され、新鮮な新しい彼女達が見えるかと思います。彼女達にとっても今後、役どころが増えていくような幅の広がりが日々見えています。できあがった人とできあがっている芝居を再確認するよりも、みんなが知らない人を発掘して驚かせたり、今までよく知っている人なんだけどまったく違うイメージで驚かせるという方が楽しくて、彼女たち3人は今そんな感じです」と語り、『愛のむきだし』で満島ひかりなどを見いだしてきた手腕を感じさせた。登場人物が全員女性だという本作は、10日にクランクアップ予定。7月11日より全国公開される。(編集部・小松芙未)

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