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“女優”橋本環奈のポテンシャルは?共演者も絶賛する才能と魅力

女優として活躍が目覚ましい橋本環奈
女優として活躍が目覚ましい橋本環奈

 人気コミックを実写映画化した『銀魂』で、ヒロイン役に体当たりで挑んだ橋本環奈。劇中ではハードなアクションもこなしつつ、おバカなギャグや変顔で笑いを誘う。本格的に女優として歩み出した彼女は、自らも「新境地」と言い切るほどに、本作で新たな魅力と才能を開花させた。その進化を、橋本自身と主演の小栗旬、共演の菅田将暉の言葉と共に探る。

【写真】すごい完成度!橋本環奈がふんした『銀魂』神楽

 本作で橋本が体現したのは、高い戦闘能力を持つ一族の少女・神楽。小栗が演じる主人公の侍・坂田銀時、菅田がふんしたちょっぴりヘタれの少年・志村新八と行動を共にする神楽は、盛んすぎる食欲と毒舌で知られるチャイナ服の女の子で、独特のイントネーションの話し方や、バトルアクションから、“鼻ホジ”“ゲロ吐き”まで躊躇なく披露するなど、芝居の難易度は高い。特に、劇中のアクションシーンの激しさには驚かされるが、橋本自身も「部活にも入っていなかったし、バレエぐらいしかやってこなかったから、菜々緒さん演じる来島また子の足の間でくるくる回るアクションも最初はできませんでした」と話す。

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劇中でもメガネの志村新八役!菅田将暉

 しかし、『セーラー服と機関銃 -卒業-』(2016年)、『ハルチカ』(2017年)で演技に磨きがかかり、今年3月に高校を卒業、女優として本格的に活動を開始した彼女の本気とポテンシャルの高さは『銀魂』を観れば一目瞭然で、菅田も「敵の銃撃をかわすあのアクションはどうやって撮ったの?」と驚きを隠せない。だが本人は「その時は必死だったから、どう撮っていたのかわからないけれど、ワイヤーアクションも含めてほぼ自分でやりました」と言ってのける。

 そのことはコミカルな演技に関しても同様で、また子の股間で「しみつきパンツ~」と言って挑発するシーンでは、なりふり構わず“鼻ホジ”したり、白目になったり……。小栗が「あれはおもしろかった」と絶賛すると、菅田も「すぐできちゃう、そういう子なんですよ」と彼女の能力の高さを強調する。

『銀魂』坂田銀時役として主演を務めた小栗旬

 そんな橋本の“未完の大器”ぶりは、彼女の印象を尋ねられた小栗が口を開く前に自ら小栗のふりをして「このまんまです。可愛くて」とほほ笑み、小栗に「俺、一言もしゃべってない」と笑わせたその茶目っ気からもよくわかる。菅田の「『私、可愛いんですよ~』で笑いがとれる可愛い子はこの子だけ」という言葉にも説得力があるが、小栗の「私、可愛いなと思っているでしょ?」の問いさえ「思ってない(笑)。平均です」とさらりとかわすのだからさすが。菅田が「いまの“平均”というのは絶対に書いてくださいね」と思わず口にしたのも、橋本が自分のことをちゃんとわかっていて、それを笑いに変換できることを裏づける。だが、彼女の内側にはまだまだ本人も気づいていない能力が眠っているに違いない。女優・橋本環奈の旅はまだ始まったばかりなのだから。(取材・文:イソガイマサト 写真:杉映貴子)

映画『銀魂』は公開中

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