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ピクサーで働く日本人女性!入社のきっかけは『スター・ウォーズ』?

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『アーロと少年』より
『アーロと少年』より - (C) 2015 Disney / Pixar. All Rights Reserved.

 恐竜が絶滅しなかった世界を舞台に、臆病で甘えん坊の恐竜アーロと少年スポットの出会いから始まる冒険を描くディズニー/ピクサーの最新作『アーロと少年』の製作チームで、なんと日本人女性が活躍していた。その名も小西園子さんが、ミーハーな理由でピクサーに入社したことから、同作の見どころまでを語った。

まるで実写のよう!『アーロと少年』予告編

 世界初の長編フルCGアニメーション『トイ・ストーリー』(1995)以来、アニメーション界をけん引してきたピクサー。小西さんはそんなピクサーへ1994年に入社し、『トイ・ストーリー』や『モンスターズ・インク』に関わり、最新作『アーロと少年』の製作チームにも参加した。

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 ピクサー入社から20年以上経つ小西さんが、入社を決意したのはどんな理由からなのだろうか。「実は7歳の時に渋谷で見た『スター・ウォーズ』がきっかけだったんです。将来ハン・ソロと仕事がしたいなと思って(笑)。そのために英会話を勉強しました」と意外にもミーハーなきっかけだったことを明かす。

 好きこそ物の上手なれといえども、一人で渡米し仕事をするというのは、大変な苦労がありそうだが、ピクサーの社員には日本のアニメ好きがたくさんいるそうで、「まず話に上がるのはジブリですね。『トトロで日本語を勉強した』というスタッフもいます。あとはNARUTOやポケモンも大人気です。アニメの影響で日本語を覚える人が多いんです」と語る小西さん。アニメに国境は関係ないようだ。

 そして小西さんの担当する仕事は、キャラクターや物をよりリアルに見せるため、風が吹いたら木々が揺れるなど、細かい一つ一つのディティールを施す“シミュレーション”。「例えば、アーロの皮膚の動きとか、スポットの髪の毛がなびくとか細かい部分全部です。シミュレーションチームはだいたい10人くらいいるのですが、(アーロを襲う)嵐のシーンも全部私たちが担当しました」と本作での仕事を振り返る。本作ではアーロとお父さんが激しい嵐に襲われたり、アーロが川に流され家族と離れ離れになったりと大自然の環境が描かれているため、激しいシーンほどシミュレーションの仕事が活きてくる。

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 しかし、一番思い入れがあるシーンには意外にもとても静かなシーンを挙げる小西さん。「思い入れのあるシーンは映画の終盤の静かなシーンです。あまりうるさくせず、全体像を見て仕上げました」と言うが、そのシーンはネタバレになるため明かせないそうだ……。最後に「アーロが冒険をしながら友情を通して大人になっていくので、今まさに経験している人や経験した大人たちどちらも“大人への道”に共感できると思います」と本作への自信をのぞかせた。(編集部・石神恵美子)

映画『アーロと少年』は3月12日より全国公開

映画『アーロと少年』予告編 » 動画の詳細
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