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「七人の監督」が選出!山崎貴、李相日、黒澤明に触発され「わがままになる」

第27回東京国際映画祭

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「七人の監督」に選出された(左から)大友啓史、山崎貴、李相日
「七人の監督」に選出された(左から)大友啓史、山崎貴、李相日

 六本木アカデミーヒルズで26日、第27回東京国際映画祭『七人の侍』特別上映イベントが行われ、「七人の監督」に選出された大友啓史山崎貴李相日という3名のトップクリエーターが黒澤映画の魅力について語った。

「七人の監督」に選出された山崎貴、李相日両監督、黒澤明に 画像ギャラリー

 比類なき感性で常に時代を切り拓いている人の実績をたたえ、北野武ティム・バートンの両監督に「サムライ”SAMURAI”賞」を授与した今年の東京国際映画祭。さらに第一線で活躍する監督たちを東京国際映画祭よりあらためて世界に発信していこうと、大友啓史、中島哲也羽住英一郎三池崇史、山崎貴、吉田大八、李相日ら日本を代表する「七人の監督」を選出した。

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 この日は、その「七人の監督」の選出を記念して、黒澤明監督の最高傑作『七人の侍』を上映。上映前のトークショーに大友、山崎、李が参加した。「七人の監督」選出に、山崎は「選ばれた方はエンタメ方面の監督が多くて。こういうものはアート方面が多くなりがちですが、エンタメに光を当てていただいて感謝しています」と喜びのコメントを寄せた。

山崎貴
映画作りのために「わがままになる」と決意をした山崎貴

 黒澤監督の『七人の侍』について「当時の日本映画界には底力というか、体力があった」と切り出した山崎は、「今はあまりにもわがままを言うと、会社がやばくなってしまう。でも当時の監督たちは(いい作品を作るために)戦っていた。(映画業界に)大きな力があったゆえにケンカを売れていたのがうらやましい」とコメント。さらに「僕もいい人になろうと思って、ちょっと遠慮しているところがあった。黒澤さんの伝説を聞くと、ものすごくむちゃもしてたけど、黒澤さんが言うなら仕方ないかなと思わせるものがあった。監督ってわがままじゃないといけないんだなと思いましたね」としみじみ。それを聞いた李が「僕も山崎さんの話を聞いててわがままにいってみようかな」とポツリ。すると山崎が「(李は)けっこうわがままだと聞いているよ。(ねばって)けっこうグイグイいくってね」と笑ってみせた。

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 作り手の情熱、こだわり、エネルギーをフィルムに焼き付けた黒澤映画について語りあった山崎は、何か思うところがあったようで、「わがままになろうと思います。自分のテーマとして、意図してなっていければいいなと思います」と宣言。李も「男は年をとるとわがままになると言われているんでね」とその言葉に同意した。(取材・文:壬生智裕)

東京国際映画祭は10月31日まで、六本木ヒルズをメイン会場に都内各地で開催中

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