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日本版主題歌が世界中から大絶賛!『アナと雪の女王』翻訳家が明かす訳詞の苦労

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映画『アナと雪の女王』より
映画『アナと雪の女王』より - (C) 2014 Disney. All Rights Reserved.

 まもなく公開されるディズニー・アニメーション最新作の映画『アナと雪の女王』で全曲の訳詞を担当した高橋知伽江さんが、翻訳に際しての苦労を明かした。日本版でエルサ役の松たか子が歌うアカデミー賞歌曲賞受賞の「レット・イット・ゴー」には絶賛が寄せられており、配給元には歌詞翻訳についての問い合わせも来ているのだという。

映画『アナと雪の女王』松たか子が歌う本編クリップ!

 「まず映画全体を観て、この作品は何を伝えたいのかを把握します。普段から、たとえ1曲しか訳さないときでも、全部を観て作品全体を理解するようにしています。セリフからの流れ、人間関係、登場人物の性格、作者の意図などを理解することは、訳詞に取り掛かる前の準備として欠かせません」と言う高橋さん。

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 とりわけ難しいのは、英語をそのまま日本語に訳してしまうと文字数が多くなり、歌に入りきらない点だという。「そのため、歌の大事なエッセンスを抜き出して歌詞に込めるようにするので、日本語のボキャブラリーを豊かにするように気を付けています」とは高橋さんの言。また、映画の吹き替えでは役者(キャラクター)の口の動きに訳詞を合わせるという作業も加わるため、そこにもこまやかな気遣いが要求される。

 例えば、「レット・イット・ゴー」のサビでは、「LET IT GO, LET IT GO」という英語詞に対して「ありのままの」という訳詞になっている。ここは「メロディーを大事にすれば、日本語の音は六つしか入りません。しかも、口の形がアップになるので、三つ目と六つ目の音の母音は『お』に限定されます。この制約の中で原語が伝えたいメッセージをどう伝えるか、ディレクターとわたしで何度も何度もメールをやりとりして試行錯誤して考えました」と明かす通り、高橋さんの技巧が凝らされた部分だ。

 「『レット・イット・ゴー』についてはディレクターから、観客の方々が自分と重ねて聴けるような訳詞にしてほしいというリクエストがありました。自分に自信が持てずにいる方、ありのままの自分が好きになれずに悩んでいる方は多くいらっしゃると思います。そんな方たちが、エルサの歌を聴いて勇気づけられるようにという製作者の願いが込められています」と高橋さん。実際に高橋さんが手掛けた訳詞は、海外でも「響きがとてもかわいらしい」と大評判。本作の魅力を一層高めることに成功している。(編集部・福田麗)

映画『アナと雪の女王』は3月14日より全国公開

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