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村上隆、美大生にバカじゃだめと辛口エール!コミュ力の大切さ熱弁!

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母校の学生に辛口エールを送った村上隆監督
母校の学生に辛口エールを送った村上隆監督

 現代アーティストの村上隆が24日、初監督映画『めめめのくらげ』の公開を記念して、母校の東京藝術大学で講演会を行い、ものづくりのモチベーションを明かすと共に、学生たちに辛口のエールを送った。

映画『めめめのくらげ』写真ギャラリー

 今回の公演で村上がテーマに掲げたのは「コミュニケーション」。その前振りとして、集まった学生に外国語ができるか村上が聞くと、手を上げたのは数人のみ。これを見た村上は「これでは皆さん生き残れません。バカの集団ですね。バカじゃだめなんです。今後は」と言い切った。そして表現したいことを探し、表現する技術を磨くことに留まっている現在の芸大も意味不明と切り捨て、「クリエイターに必要なのはコミュニケーション能力であると断言できます。それ以外のスキルは要らない」と人と人との関わりの重要性を強調した。

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 中でも大事なこととして「ヤクザの世界じゃないけど仁義。借りた借りは絶対返す。自分が受け取った恩恵は必ず返す」と説明する村上。「世界を回って、これを一番重要視しているのはヨーロッパ人であることにショックを受けました。もちろんアメリカ人も重要視していますが、日本は少ないような気がします。ゆえに世界の現場で活動できないんじゃないか」と自らの経験に照らして語った。

 また学生から物づくりのモチベーションについて聞かれた村上は「なし、これでしか食えないので、仕方なくやっている。飯を食うためっていうのがモチベーションかも」と意外な回答。ただし映画については、「非常にモチベーション高いですよ。なぜなら一番やりたいものづくりなので」と付け加えた。

 『めめめのくらげ』は、ある街に引っ越してきた小学生の主人公が、大人には見えないフレンドと呼ばれる不思議な生物と出会い、友情を育みながら奇妙な出来事に巻き込まれていく物語。村上は『ゴジラ』『スター・ウォーズ』といった名作を挙げながら「それらの要素と今の日本の混沌をまぜこぜにした、新しいSFファンタジーです」と同作について語っている。(取材・文:県田勢)

映画『めめめのくらげ』は4月26日全国公開

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