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見逃せない2024年注目の洋画10選

2はどうなる?映画『インサイド・ヘッド』より
2はどうなる?映画『インサイド・ヘッド』より - Walt Disney Studios Motion Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ

 アニメは『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』、実写は『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』が日本での興行収入のトップだった2023年の洋画(興行通信社調べ)。ハリウッドのストライキで混乱も多かったが、2024年はどんなヒット作、話題作が生まれるかを、この10本から予想してほしい。(斉藤博昭)

【動画】『インサイド・ヘッド2』海外版ティーザー予告編

『デューン 砂の惑星 PART2』3月15日公開

デューン 砂の惑星 PART2
(C) 2023 Legendary and Warner Bros. Ent. All Rights Reserved

 2023年後半はハリウッドのストライキによって、いくつかの期待作が公開延期を強いられた。本作もその一本。アカデミー賞作品賞にノミネートされた2021年公開の前作は未曾有の戦いを予感させる終わり方だったが、この続編ではティモシー・シャラメ演じる主人公ポールが、運命の相手である砂漠の民のチャニとともに、全宇宙を巻き込んだ激戦へなだれ込んでいく。『エルヴィス』のオースティン・バトラー、『ミッドサマー』のフローレンス・ピューら新たなキャストがどんな活躍をみせるのか。ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は3作目の脚本もほぼ完成させているとのことで、この2作目への自信を感じさせる。

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『ゴジラxコング 新たなる帝国』4月26日公開

ゴジラxコング 新たなる帝国
(C) 2024 Legendary and Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

 『ゴジラ-1.0』が日米でヒットしたばかりだが、ハリウッド製作のゴジラ作品として、2021年、キングコングと激戦をまじえた『ゴジラvsコング』の続編も完成した。コングの前に現れるのは、超強力な敵。やがて氷漬けになっていたゴジラが目覚め、コングと共闘する大スペクタクルが展開していく。コングと並んでゴジラが“走る”姿は、過去のゴジラ映画にはなかった新鮮な映像。ぱっと見はキュートなミニコングも登場し、物語のキーキャラクターになりそう。世界に広がるゴジラブームがさらに加速するか。本作がその試金石になるのは間違いない。

『猿の惑星/キングダム』2024年初夏公開

猿の惑星/キングダム
(C) 2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.

 SF映画の金字塔といわれる1968年の『猿の惑星』は、猿が支配する惑星が舞台になっていたが、そこへ至る物語が、2011年からの新シリーズ3部作で描かれてきた。この最新作では“猿社会”のさらなる進化で衝撃を与える。猿たちの階級や役職、思想が多様化するなか、多くの人間は言葉や文化も失って野生化。完全に逆転した猿と人間の関係に、信じがたいレベルのVFXや壮大なアクションバトルがつぎ込まれる。監督のウェス・ボールは、あの「ゼルダの伝説」の実写映画でもメガホンをとる予定。その点でも本作は話題を集めそう。

『インサイド・ヘッド2』2024年夏公開

インサイド・ヘッド2
(C)2024 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

 近年のディズニー&ピクサー作品の中で、特に人気の高かった『インサイド・ヘッド』に続編が誕生。前作の主人公、ライリーの頭の中では、ヨロコビ、カナシミ、ムカムカ、ビビリ、イカリという5つの感情が奮闘したが、そのライリーが思春期という微妙なお年頃を迎え、さらに悩ましい展開になっていく。感情たちが暮らす司令部が破壊の被害を受け、新たにオレンジ色の感情“シンパイ”が出現してしまうのだ。その他にも新キャラが多数登場し、ライリーの脳内世界は、さらにめくるめく映像となりそうな予感。ライリーの成長によって、共感度も倍増するはずだ。

『オッペンハイマー』2024年公開

オッペンハイマー
(C) Universal Pictures. All Rights Reserved.

 世界各国では2023年夏に予想以上のヒットを記録した本作が、ついに日本の劇場でも公開される。1945年、アメリカが広島と長崎に投下した原子爆弾。その開発に携わった物理学者、ロバート・オッペンハイマーの半生を、戦後の運命も含めて時間を行き来しながら展開。クリストファー・ノーラン監督がIMAXスクリーンでの“体感”を想定した独自のビジュアルも盛り込んで、衝撃の映画体験を届ける。アカデミー賞で複数部門の受賞が有力視されているうえに、原爆投下時の描き方などで日本での公開時には大きな反響を呼ぶことは間違いない。

『マッドマックス:フュリオサ』2024年公開

マッドマックス:フュリオサ
(C) 2023 Warner Bros.Ent. All Rights Reserved

 荒廃した世界をバックにした、豪快なアクション、強烈なバイオレンスで映画ファンを熱狂させた2015年の『マッドマックス 怒りのデス・ロード』。シャーリーズ・セロンが演じた女戦士フュリオサの新たな物語を描くのが本作。舞台となるのは社会の秩序崩壊から45年後の世界。家族と離ればなれになったフュリオサの、故郷へ戻ろうとする過酷な運命が展開していく。新たにフュリオサを演じるのは、ドラマ「クイーンズ・ギャンビット」などで若手スターでもトップの存在感を放つアニャ・テイラー=ジョイクリス・ヘムズワースらのリミッター外した演技や、前作を上回る激しいバトル映像を楽しみにしたい。

『クレイヴン・ザ・ハンター』2024年公開

クレイヴン・ザ・ハンター
MARVEL and all related character names:(C) & TM 2023 MARVEL

 スパイダーマンの世界に登場するヴィランは、ここ数年、ヴェノムやモービウスが映画になったが、そこに新たに加わるのが、このクレイヴン・ザ・ハンター。少年時代にライオンに襲われ、生死をさまよった挙句、素手で猛獣を倒すほどの特殊能力にめざめたセルゲイ。父親譲りの“ハンター(狩猟者)”の本能を狂気に変えた彼の原点が描かれる。主演は同じマーベル作品の『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』などでクイックシルバーを演じたアーロン・テイラー=ジョンソン。スパイダーマンの世界とのリンクもありそうだが、同シリーズ関連で初のR指定なのでショッキングなシーンも用意される。

『ミッキー17(原題) / Mickey 17』2024年3月29日世界公開予定

ミッキー17
ポン・ジュノ監督(左)とロバート・パティンソン(右) - Karwai Tang / Jamie McCarthy / Getty Images

 シリーズや続編、スピンオフ作品が目立つ2024年にあって、異彩を放ちそうなのが本作。ポン・ジュノ監督による、あの『パラサイト 半地下の家族』以来の新作とあって、映画ファンの期待も高い。アメリカの作家、エドワード・アシュトンのSF小説を映画化。人類が別の惑星に開拓団を送るようになった時代。危険な任務を背負わされた“複製人間”の隊員の運命が描かれる。バットマン役にも挑んだロバート・パティンソンが主演を務め、「クレイジーな作品になる」と明言。1億5,000万ドル(約218億円)といわれる破格の製作費で、韓国の鬼才がどんなビジュアルと物語を築き上げるのか、要注目だ。(1ドル145円計算)

『デッドプール3』(仮題)2024年7月26日全米公開予定

デッドプール3
『デッドプール』より - Twentieth Century Fox / Photofest / ゲッティ イメージズ

 “悪ノリ”ヒーローで映画ファンにも大人気となったデッドプール。ディズニー傘下となったことで、強烈なネタや毒味が緩和されるのでは……と心配の声も上がったが、この3作目も危うい魅力全開の予定。恋人ヴァネッサや、忽那汐里のユキオらおなじみのメンバーに加え、ヒュー・ジャックマンが演じるウルヴァリンが重要キャラとして新たに参戦。その他にも、MCUと繋がる要素が過去2作以上に多くなるのは確実。ハリウッドのストライキによって中断していた撮影も再開されたので、何とか2024年内の公開に間に合ってほしい!

『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ(原題) / Joker: Folie a Deux』2024年10月4日全米公開予定

ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ
Axelle / Bauer-Griffin / FilmMagic / Getty Images, Warner Bros. / Photofest / ゲッティ イメージズ

 ホアキン・フェニックスがアカデミー賞主演男優賞に輝いた『ジョーカー』から5年。この続編のタイトル「フォリ・ア・ドゥ」はフランス語で“二人狂い”という意味。一人の妄想を別の人間が共有するわけだが、その相手として登場するのがハーレイ・クイン。演じるのはレディー・ガガということで、前作から倍増する狂気に、再び全世界が虜(とりこ)となることだろう。ガガの起用によってミュージカル要素もあるとされるが、作品のスタイル・内容ともに未だに謎が多い分、期待値も上がる。前作に続いて監督を務めるトッド・フィリップスが、何を仕掛けてくるのか。サプライズを予感しながら公開を待ちたい。

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