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本屋大賞、映画化作品が続々!今後の劇場公開作をチェック

『流浪の月』は5月13日より公開
『流浪の月』は5月13日より公開 - (C) 2022「流浪の月」製作委員会

 「全国書店員が選んだ いちばん! 売りたい本 2022年本屋大賞」の結果が4月6日に発表され、逢坂冬馬の「同志少女よ、敵を撃て」が大賞に選ばれた。今年で19回目を数える同賞では、受賞作やノミネート作の多くが映画化されることでも知られており、今後も待機作が続々と控えている。

2020年の大賞!広瀬すず×松坂桃李『流浪の月』本予告【動画】

 新刊書の書店(オンライン書店も含む)で働く全国の書店員が“今いちばん売りたい本”を決める「本屋大賞」。過去1年間で書店員が自分で読んで「面白かった」「お客様にも薦めたい」「自分の店で売りたい」と思った本に投票するシステムとなっている。

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 過去の大賞受賞作としては、第1回の小川洋子による「博士の愛した数式」を皮切りに、映画化された作品がずらり。恩田陸の「夜のピクニック」、リリー・フランキーの「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」、伊坂幸太郎の「ゴールデンスランバー」、湊かなえの「告白」、冲方丁の「天地明察」、東川篤哉の「謎解きはディナーのあとで」、三浦しをんの「舟を編む」、百田尚樹の「海賊とよばれた男」、宮下奈都の「羊と鋼の森」、恩田陸の「蜜蜂と遠雷」といったタイトルが映画化されている。

 最近では、瀬尾まいこによる2019年の大賞受賞作を実写映画化した『そして、バトンは渡された』が昨年公開されて話題に。日本アカデミー賞では永野芽郁が優秀主演女優賞、石原さとみが優秀助演女優賞をそれぞれ受賞するなど、キャストの演技も高い評価を受けた。また、上橋菜穂子の人気小説シリーズを映画した『鹿の王 ユナと約束の旅』が今年2月に公開。『君の名は。』などのキャラクターデザインや作画監督を務めてきた安藤雅司が監督した本作では、奇しくもパンデミック下の状況とリンクするような物語が描かれている。

 今後公開される待機作からも目が離せない。2020年の大賞受賞作である凪良ゆうの同名小説を『怒り』『悪人』などの李相日監督で映画化する『流浪の月』が、5月13日より公開。広瀬すず松坂桃李などが共演を果たし、10歳の少女を自分の部屋に入れたために誘拐罪で逮捕された男が、15年後に成長した彼女と再会する模様が描かれる。

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 辻村深月による2018年の大賞受賞作『かがみの孤城』は劇場アニメ化され、2022年冬に公開予定。原作小説は本屋大賞受賞作として歴代最多得票数を獲得したことでも知られ、累計発行部数は125万部を突破している。コミカライズやオーディオブック化、舞台化など、さまざまなメディアミックス展開を見せてきたが、映像化でどのような世界が作り出されるのか、注目だ。

 ほかにも、2020年に第3位に選ばれた砥上裕將の「線は、僕を描く」は横浜流星主演で映画化(公開は2022年10月21日)。とあるきっかけで水墨画と出会い、学ぶことでその世界に魅了されていく大学生の青春が描かれる。今年冬に公開予定の『ある男』は、2019年の第5位に選出された平野啓一郎の同名小説の映画化作品。『蜜蜂と遠雷』でも監督を務めた石川慶が監督を務め、妻夫木聡安藤サクラ窪田正孝といったそうそうたる顔ぶれが揃う。死後に別人と判明した男の身元調査を依頼された弁護士が、他人として生きた男の真実を追うことになる。

 なお、今回の大賞受賞作である「同志少女よ、敵を撃て」はデビュー作となり、2009年の湊かなえ「告白」以来の快挙達成となった。第166回直木賞候補作にもなっており、今後の展開も大いに気になるところ。(編集部・大内啓輔)

広瀬すず×松坂桃李W主演『流浪の月』本予告 » 動画の詳細
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