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加賀まりこ、54年ぶり主演映画の大ヒットに驚き「47都道府県で上映したい」

『梅切らぬバカ』で親子にふんした塚地武雅&加賀まりこ
『梅切らぬバカ』で親子にふんした塚地武雅&加賀まりこ

 女優の加賀まりこが5日、都内で行われた映画『梅切らぬバカ』の大ヒット御礼舞台あいさつに登壇した。この日のイベントには、54年ぶりに主演を務める加賀とともに、息子役を務めた塚地武雅ドランクドラゴン)と、監督の和島香太郎も姿を見せた。

加賀まりこ&塚地武雅が親子に『梅切らぬバカ』予告編【動画】

 本作は、自閉症の息子と二人きりで生きてきた占い師の山田珠子(加賀)が、息子の忠男(塚地)自立を模索する姿を描く人間ドラマ。11月12日に封切りされると、その後は公開館を増やしてヒットを続けている。

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 当初は44館と小規模の上映館でスタートした本作だが、上映館数は117館に増えるなどロングランを続けている本作。この反響を予想していなかったという加賀は「意外の連続。普段あまりお付き合いのない監督や俳優が突然メールをくださって、本当に驚いています。今まで褒められることがあまりなかったので、ここまでくると47都道府県全部で上映したいと思います」と感慨深げに話す。

 塚地も「小さな作品だったのが、みなさんの口コミのおかげでどんどん広がっている。ここまで広がっていくというのを監督も加賀さんも僕も想像していなかった」と驚きの表情。「最初は3館くらいでやれればいいと思っていたのが、今や予告編の動画もすごい再生回数になっていて。こないだ三重で仕事をしていたときに、トイレを借りた喫茶店のママさんから『加賀まりこさんの息子さん』と言われたりもしたんです」と笑顔で明かす。

 この日は、本作にちなんで「生まれて来てくれてありがとうと思える相手は?」というお題でトークも行われた。塚地は「やはり母。母がいないと自分も生まれていないわけですから。母はこの映画を観て泣いたらしいです。自分が50歳の記念に親子のストーリー、それを母に見てもらえるのも何かの縁ですね。あとは相方に……」とユーモアを交えて答えた。

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 一方の加賀は本作の出演することを決めた際のエピソードを紹介しながら回答。「この映画に関していいますと、監督からこの台本をいただいて、やるべきか考えたときに、私の知り合いで自閉症の息子さんがいる方に『この映画に私が出るのを嫌じゃないか』と聞いたんです。そうしたら『意地悪な視点のものではないし、『生まれて来てくれてありがとう』という内容の作品だからいいんじゃない』と言ってくれました」と語った。

 そして、加賀がその知り合いに撮影の日程や内容について話したところ、「2週間の撮影の間、(撮影現場で)一緒にそばにいてくれました」と撮影のときも立ち会ってくれたことを回顧する。「もう心から感謝しています。その連れ合いに生まれて来てくれてありがとうです」と話して笑顔を見せた。(取材・文:名鹿祥史)

映画『梅切らぬバカ』は公開中

加賀まりこ×塚地武雅『梅切らぬバカ』予告編 » 動画の詳細
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