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安達祐実、自然体で生きる 芸能界のサバイバル術

ハリウッド実写映画の吹き替えに初挑戦した安達祐実 -撮影:坂田正樹
ハリウッド実写映画の吹き替えに初挑戦した安達祐実 -撮影:坂田正樹

 人気ゾンビコメディーの10年後を描いた映画『ゾンビランド:ダブルタップ』(公開中)で、ギャル全開の新キャラクター、マディソン(ゾーイ・ドゥイッチ)の声を担当した女優の安達祐実(38)。初挑戦となったハリウッド実写映画の吹き替えに苦戦しながらも「すごく楽しめました、もっと上達したい!」と意欲を見せる安達が、声優の難しさと醍醐味、さらには芸能界を生き抜くためのサバイバル術について真摯に語った。

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 『ゾンビランド:ダブルタップ』は、ゾンビがはびこる世界で青年がサバイバルする姿を活写した『ゾンビランド』(2009)の10年ぶりとなる続編。「生き残るための32のルール」を「73」に増やした主人公コロンバス(ジェシー・アイゼンバーグ)が、屈強な男タラハシー(ウディ・ハレルソン)、詐欺師姉妹のウィチタ&リトルロック(エマ・ストーンアビゲイル・ブレスリン)と共に、激化するゾンビ社会に立ち向かっていく。

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 ホラー映画は少し苦手という安達だが、本作については「ドキドキハラハラするけれど怖すぎない。コメディーや人間ドラマなどいろんな要素が入っていて、安心して楽しめます」と太鼓判を押す。そんな安達が声を当てたのが、冷凍庫に隠れてゾンビ社会を1人で生き抜いてきた、ピンク服のド派手なギャル・マディソン。「年齢的にわたしもいい大人だし、ギャルの経験や要素もないので、演じるのが難しいなと思ったのですが、演出家の方から『とにかくテンション高めで』と言われていたので、最初からガンガン飛ばしていきました」と声を弾ませる。

 アニメ映画の声優は経験豊富だが、ハリウッド実写映画の吹き替えは初体験。「すごく大変でしたが、楽しさの方がそれを上回りましたね。もっと上達したいという意欲が湧いた」という安達は、アニメと実写の違いをこう分析する。「アニメは秩序があるけれど、実写は人間が機械じゃないので、微妙な間とか、本人も意図していないブレスとか、生っぽくていいんですよね。吹き替えをやり終えると、マディソン、あるいは(マディソン役の)ゾーイさんとの距離が縮まって、すごく親しみを感じるんです」

安達祐実
撮影:坂田正樹

 劇中では、主人公たちが「生き残るための32のルール」を「73」にアップデートしてサバイバルを続けるが、安達のなかにも芸能界を生き抜いていくうえでマイルールがあったという。「子役時代は、『疲れた』『暑い』『寒い』を言わないということを自分で決めていました。というのも、周りの大人たちが撮影現場で必ず口にするので、全員がこんなことを言い始めると、『大変なことになる』という正義感が働いたんです。ただ、大人になったら、わたしもガンガン言ってます(笑)」と苦笑い。

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 さらに、大人の女優になってからは「マイルールがどんどん取っ払われていって、今は自然体で生きている」という安達。それは、競争の激しい芸能界を生き抜くために、自身で身に付けたスタンスなのだとか。「最近は、深海魚のように大人しくしています(笑)。戦うのではなく、その枠から少し外れて、流れに身をまかせるという感じ。昔は、やりたいドラマがやれなくて、悔しい思いもしましたが、今は『出演できたらラッキー』くらいのスタンス。攻めどきに攻めればいい、という感じですね」

 今となっては、女優人生の危機も安達の大きな糧となっている。「20代前半で結婚して、10か月くらい産休に入ったんですが、そこから仕事復帰して、自分がやりたいポジションに戻るのが結構大変で、6~7年は本当につらかった。そこで気付いたのは、現状維持をしていくということは、少しずつ衰退していくこと。常に向上心を持って努力しないと、真の現状維持はできない、ということを思い知らされました」としみじみ。

 現在は、プライベートも仕事も充実しているという安達。「家庭の中では、人並みに悩みはありますが、子育ても楽しいし、安定した暮らしにも満足しているし、それが仕事にもいい影響を及ぼしている。帰れる場所があるから何でも挑戦できる……地道にやっていると、マディソンみたいな魅力的なキャラクターにも出会えますからね」と笑顔を見せていた。(取材・文:坂田正樹)

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