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堺雅人「人生で一番アツかった」 劇団☆新感線の厳しい稽古回顧

『プロメア』で声優を務める堺雅人
『プロメア』で声優を務める堺雅人

 俳優の堺雅人が23日、都内で行われたアニメーション映画『プロメア』(5月24日公開)公開記念前夜祭に出席。作品の内容にちなんだ「最近アツかったこと」に関するトークで、本作の脚本家・中島かずきが座付き作家を務める劇団☆新感線の話題が浮上。同劇団の2009年の舞台「蛮幽鬼」に出演した堺は「新感線の稽古は大変。(自分も出演した時)死ぬかと思った」と話し、「今でも悪夢として見るくらい。その時が人生で一番熱かった」と振り返る一幕があった。壇上には松山ケンイチ早乙女太一ケンドーコバヤシ佐倉綾音ら声優陣のほか、今石洋之監督、中島かずき(脚本)も登壇。舞台あいさつの模様は全国195劇場で同時中継された。

【写真】前夜祭イベントの様子

 炎を自在に操る集団によって危機に陥った世界を舞台にした本作は、『天元突破グレンラガン』シリーズやアニメ「キルラキル」のコンビ、今石洋之監督と中島かずき(脚本)が構想から6年をかけて制作。消防隊のバーニングレスキューに所属する新人隊員ガロの声を松山、その宿敵となるリオを早乙女、ガロの上司クレイを堺が担当する。

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プロメア
左から松山ケンイチ、早乙女太一、堺雅人

 本作でダブル主演を務める松山、早乙女とともに劇団☆新感線での舞台経験のある堺。早乙女が現在稽古中だという、劇団☆新感線「いのうえ歌舞伎《亞》alternative『けむりの軍団』」の稽古話を持ち出すと、2009年に同劇団の舞台を踏んだ堺も裏話を披露した。

 一方、松山は『プロメア』での堺の演技に「堺さんの(声の)表現って、セリフは普通日本語で、漢字とひらがなとカタカナだけで構成されているんですけど、そのどれでもないような音でやっているように感じた」と惚れ惚れ。ガロと同じく10代の女性隊員アイナの声を務める佐倉も「声優は技術職。同じ音を出してほしいと言われれば出さないといけない。でも、予測できない音を出せるってすごいなって。声優が永遠に追い求めているような音でした」と松山に同調する。

 堺本人は「意識したのは頑張るということ。なにしろ相手はこの人(松山)ですよ。テストから声を枯らすような人。愚直にやるという感じでした」と照れ笑い。また同作がフランスの「アヌシー国際アニメーション映画祭2019」での上映が決まったことが発表されると、「大人が見ても子供に引き戻されるような作品。素敵だなと思いました」と話すなど、改めて自信の表情を見せた。

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 松山も前述のアヌシー映画祭について「これがまあ、日本人が作る熱なんだっていうのがうまく伝われば良いなと思います。なかなか海外の人は日本人に対して熱いというイメージは持ってないと自分は思っているんです。観ると、きっとびっくりすると思います」と海外での反応に期待を寄せる。早乙女も「爽快感とものすごく力をもらえる作品。とにかく人のまっすぐさとあきらめない気持ち、自分たちが忘れていたもの、そういうものを一気に自分の体に呼び覚ましてくれるような作品です」とアピールしていた。(取材・文:名鹿祥史)

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