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リリー・フランキー、主演作を自虐プロモーション!

リリー・フランキー「心配しなくてもすぐに打ち切りになりますから」
リリー・フランキー「心配しなくてもすぐに打ち切りになりますから」

 イラストレーター、俳優などマルチに活躍するリリー・フランキーが29日、TOHOシネマズ新宿で行われた映画『パーフェクト・レボリューション』初日舞台あいさつに来場、自虐的なジョークを連発して、会場を笑いに包んだ。この日は、清野菜名松本准平監督、そして企画・原案を務めた熊篠慶彦氏も来場した。

かわいすぎ!花束をもらう清野!【他写真】

 講演やイベントなどさまざまな活動を通じて、障害者の性を訴えつづける活動家・熊篠氏の実話をベースにした本作は、重度の身体障害のため車いす生活を送りながらも、障害者への誤解を解くために活動するクマ(リリー)と、精神的な障害を抱えたピンクの髪の美少女ミツ(清野)との、はちゃめちゃながらも純粋なラブストーリー。

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 熊篠氏の長年の友人であるリリーは、彼の映画のために役柄を問わず協力したいと申し出た、という経緯もあり、大勢の観客を前に「たくさん来ていただいてありがとうございます。この熊篠君をモデルにした映画がやっと公開となり、感無量ですね」としみじみしながらも、「長く映画館でかかるような映画ではありませんので、初日に来た方が確実に観ることができます。こうやって来ていただけてうれしいです」とぶっちゃけ。

画像テキスト
(左から)松本監督、熊篠氏、リリー、清野

 さらに「皆さん、映画をご覧になる前ということで良かった。見終わったら石を投げようとする人もいるかもしれない。でも熊篠君のことを知っていただくことがこの映画の目的なので。これだけ取材にも来ていただいたし、映画も公開した。ある程度完結したような気持ちですね。大丈夫です、心配しなくてもすぐに打ち切りになりますから」とたたみかけたリリー。そして最後に「普通こういう初日には、“大ヒット公開中”と書くものなのに、(この映画は)殊勝な気持ちだから単に“祝公開”なんですよ。公開させていただきましたってね」と自虐的なジョークを付け加え、会場を笑いに包んだ。

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 一方の熊篠氏は、初日を迎えた気持ちについて「今の今まで、もしかしたらドッキリじゃないかなと。どこかに(テレビ番組「元祖どっきりカメラ」でドッキリをバラすプラカードを持っていたタレントの)野呂圭介が隠れているんじゃないかと思っていましたが、どうやら本当らしいので、ひと安心です」とコメントし、晴れ晴れとした表情を見せた。

 そしてリリーは、自身と絶妙なコンビネーションを見せる清野について、「清野さんは本当にすばらしい。こういうお芝居をしていたらそりゃ、(清野が黒柳徹子を演じる連続ドラマ)『トットちゃん!』も決まりますよ」と称賛。「きっとこの映画で菜名ちゃんはたくさんの賞をもらうと思うので、われわれがひとあし先に『パーフェクト・レボリューション』主演女優賞を贈ります」という言葉とともに、来月14日に23歳になるという清野に、一足早い誕生日プレゼントとなる花束を贈った。

 そんな舞台あいさつもいよいよクライマックス。最後に清野は「内容だけ聞いたら、ちょっと重たい感じに聞こえるかもしれないけど、本当に楽しくポップで、バカバカしくもある、いい映画になっているので、今日これを観ていいなと思ったら、友だちやまわりの人に宣伝してください」と会場に呼びかけた。(取材・文:壬生智裕)

映画『パーフェクト・レボリューション』は全国公開中

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