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怪談映画の巨匠・中川信夫の生誕110周年記念特集上映開催!代表作26本そろう

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「四谷怪談」の映画化企画の中でも傑作と名高い『東海道四谷怪談』
「四谷怪談」の映画化企画の中でも傑作と名高い『東海道四谷怪談』 - (C)国際放映

 『東海道四谷怪談』(1959)、『地獄』(1960)など怪談映画の名手として知られる巨匠・中川信夫の生誕110周年を記念し、彼の代表作26本を上映する特集企画「挑む 生誕110年 中川信夫~青春のビッグバン」が9月13日よりラピュタ阿佐ヶ谷にて実施される。

 中川信夫監督は、怪談映画の第一人者として知られ、戦前から戦後にかけて97本もの作品を生み出した巨匠。本特集上映では、『怪談累が渕』(1957)、『亡霊怪猫屋敷』(1958)、『女吸血鬼』(1959)といった怪談映画から、『虞美人草』(1941)、『夏目漱石の三四郎』(1955)などの文芸作品、謎の怪盗をめぐる捕物劇『當り矢金八捕物帖 千里の虎』(1950)、人気作家・豊田正子の小説に基づく感動の家族ドラマ『「粘土のお面」より かあちゃん』(1961)、遺作となった『怪異談 生きてゐる小平次』(1982)まで、幅広いジャンルのラインナップが勢ぞろい。

 今年で没後30周年を迎えるカメレオン俳優・天知茂の主演作も多数上映。日本で最も有名な怪談の悪役・民谷伊右衛門にふんした『東海道四谷怪談』、一人の青年を通しておぞましい地獄の世界を描いた『地獄』や、軍の機密文書を盗んだ濡れぎぬを着せられ殺された男の復讐(ふくしゅう)劇『憲兵と幽霊』(1958)など名作&怪作がそろう。

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地獄
『地獄』(C)国際放映

 『妖艶毒婦伝 お勝兇状旅』(1969)は、ニュープリントでの上映。卑劣な藩士たちに愛する家族を奪われた娘・お勝が、復讐(ふくしゅう)の鬼と化す痛快時代劇。極悪非道な男たちをたたき切るお勝役・宮園純子の、甲源一刀流の華麗な剣さばきが見ものだ。

 『東海の顔役』『御用唄鼠小僧』(ともに1935)の当時の撮影風景を記録した貴重映像(早稲田大学演劇博物館所蔵)も併映される。(編集部・石井百合子)

特集上映「挑む 生誕110年 中川信夫~青春のビッグバン」は9月13日から10月24日まで、ラピュタ阿佐ヶ谷にて開催

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