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感情は微粒子でできている!ピクサー『インサイド・ヘッド』監督のこだわりがすごい

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ピーター・ドクター監督(左)とロニー・デル・カルメン共同監督(右)
ピーター・ドクター監督(左)とロニー・デル・カルメン共同監督(右)

 ディズニー/ピクサーの新作『インサイド・ヘッド』のプロモーションで約5年半ぶりの来日を果たしたピーター・ドクター監督と、ロニー・デル・カルメン共同監督が26日、六本木にて行われた日本で活躍するYouTuberたちにピクサー流の映画作りを伝授するイベントに参加。新作の主題である“感情”を理解することの大変さなどを語った。

映画『インサイド・ヘッド』予告編

 本作は、11歳の少女の頭の中を舞台に、喜び、怒り、嫌悪、恐れ、悲しみといった感情がそれぞれキャラクターになるという異色の設定で繰り広げられるストーリー。ドクター監督は、製作が約5年にも及んだという本作について、「誰もが知っているが、誰一人見たことはない頭の中の世界を描くのはとても大きな挑戦だった」と語る。

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 まず、本作の主題を“感情”にしたものの、いざ製作を始めると「この映画の主題(=感情)についてほとんど何も知らないんだなって実感した。だから専門家を招いて話をしてもらったんだ」とドクター監督は続ける。

 しかし、「『人間にはいくつの感情があるの?』とその専門家たちに聞くと、最初の人は『4種類』、次の人は『27種類』って言うんだ。一体どれが本当なのかわからなくなってしまって」と感情を定義することに苦労したと振り返るドクター監督。最終的に5種類の感情を本作でキャラクター化しているが、「(キャラクターを決定した後に)もっと進んだ研究では、感情は16種類だとしていることがわかったんだ。まあ、もう手遅れだ」とすかさず笑いも取る。

 そして、本作の冒頭7分を全員で鑑賞する前に、ドクター監督は「感情のキャラクターたちには、皮膚や血がない。彼らはエナジーでできているんだ。だから、キャラクターたちをよく見てみると、とっても小さい微粒子で描かれていて、しかもその微粒子が動いているのがわかると思う。映画館のスクリーンだとそれがもっとはっきりわかると思うけど。その微粒子で、僕たち人間が感情を感じている様子を表現しようとしたんだ」と力説していた。

 本編映像を注視してみると、感情のキャラクターたちが微粒子で描かれているのが確認でき、細部にまで気を抜かない監督たちのアーティスト精神に感服してしまう作品に仕上がっている。(編集部・石神恵美子)

映画『インサイド・ヘッド』は7月18日より全国公開

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