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有力コンテンツホルダー集うJCG発足 新たな映像配信サービス立ち上げへ

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会見に出席した丸山誠治氏、吉田一成氏、岡田裕介氏、松岡宏泰氏、塚越隆行氏
会見に出席した丸山誠治氏、吉田一成氏、岡田裕介氏、松岡宏泰氏、塚越隆行氏

 映画を軸に音楽、アニメ、テレビ番組などのコンテンツに関わる消費者の利益と事業者の発展を目的とする任意団体ジャパン・コンテンツ・グループ(JCG)が29日、発足した。会長には日本映画製作者連盟の会長を務める岡田裕介氏が就任。この日は都内で記者会見が行われ、岡田会長をはじめ、松岡宏泰氏(JCG副会長)、塚越隆行氏(JCG副会長)、丸山誠治氏(NTTドコモ執行役員 プロダクト部長)、吉田一成氏(パケットビデオ・ジャパン株式会社社長)らが出席した。

 内訳は非公表ながら、日本映画製作者連盟、外国映画輸入配給協会、洋画メジャー各社、在京民法5局などの有力コンテンツホルダーが加盟企業として集うというJCG。具体的な活動として、まずは、NTTドコモグループのパケットビデオ・ジャパン株式会社をシステム運用パートナーに、インターネットを通じた新たな直営型映像配信サービス「ボノボ」の立ち上げを今秋に予定する。

 会見に出席した岡田会長は、「いろいろな新しい媒体が出てくる中、(映画業界は)ネットにどう対抗していくのかが、よく話題になっていました」と語り、JCGについて「お客さんが映画ってネットでどのように観たらいいんだとなったときに、ここに来たらいいんだっていうものを考える。また、(映画業界が)ネットをどうやって利用していけばいいのかを考えていく機関だと思っていただければよいと思います」と説明した。

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 「ボノボ」では、参画企業の新作映画や洋邦アニメーションの話題作、音楽アーティストの映像コンテンツ、テレビ番組など幅広いコンテンツの配信を予定しており、スマートフォン、PC、タブレットはもちろん、テレビでも利用できるようになる。また利用料金は、有料会員制ではなく、鑑賞するごとに料金を支払う「都度課金システム」になるとのこと。各ソフトの料金は、企業がそれぞれの商品に対して決定する形をとり、具体的な料金案などは、これから調整していくという。

 「僕自身は映画人」と言う岡田会長は、「JCGを通じて本体の映画産業が衰退するようでは困る」と強調。その上で、グループの今後について「牌(ぱい)が膨らんでいくのが理想。それをこれからいろいろと協議・調整していきたい」と展望を語った。(取材・文:名鹿祥史)

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