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『かぐや姫の物語』アカデミー賞逃す 『ベイマックス』に軍配

第87回アカデミー賞

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レッドカーペットに登場した高畑勲監督と西村義明プロデューサー
レッドカーペットに登場した高畑勲監督と西村義明プロデューサー - Steve Granitz / WireImage / Getty Images

 現地時間22日(日本時間23日)、第87回アカデミー賞授賞式が米ロサンゼルスで行われたが、長編アニメ部門にノミネートされていたスタジオジブリの巨匠・高畑勲監督の映画『かぐや姫の物語』は受賞を逃した。今年同部門には、日本でも大ヒット中のディズニー最新作『ベイマックス』が輝いた。

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 『かぐや姫の物語』は、日本で最も古い物語といわれる「竹取物語」を題材に、かぐや姫はどうして地球に生まれやがて月へ帰っていったのか、知られざるかぐや姫の心情と謎めいた運命の物語を水彩画のようなタッチで描いた作品。長編アニメ部門に日本作品がノミネートされるのは、昨年の『風立ちぬ』に続き2年連続、宮崎駿監督作以外としては初めてで、受賞すれば『千と千尋の神隠し』以来12年ぶり2度目となる快挙だった。

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 本作は本年度、ゴールデン・グローブ賞の候補入りこそ逃したものの、ロサンゼルス映画批評家協会賞、ボストン映画批評家協会賞、トロント映画批評家協会賞を受賞。また、受賞はならなかったが、アニメ界のアカデミー賞ことアニー賞でも作品賞を含む3部門にノミネートされ、昨年同じくディズニーの『アナと雪の女王』に受賞を譲った『風立ちぬ』のリベンジとなるかにも注目されていた。

 受賞した『ベイマックス』は、東京とサンフランシスコを融合した架空の都市サンフランソウキョウを舞台に、幼くして家族を亡くした天才少年のヒロと、心と体を守るために作られたケアロボットの絆を描いた感動のアドベンチャーで、現在公開中の日本でも累計興行収入83億円、累計動員650万人を突破する大ヒットを記録している。

 今年はそのほか、少年とドラゴンの出会いと友情を描いた人気作の続編『ヒックとドラゴン2(仮題)』、『コララインとボタンの魔女 3D』などを手掛けるライカ社制作の『ザ・ボックストロールズ(原題) / The Boxtrolls』、アイルランド人監督による『ソング・オブ・ザ・シー(原題) / Song of the Sea』がノミネートされていた。(編集部・中山雄一朗)

第87回アカデミー賞授賞式は、2月23日(月)午前9時よりWOWOWプライムにて生中継(夜9時よりリピート放送)

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