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佐々木希、初のシングルマザー役に緊張も「永作さんに魔法の言葉をもらった」

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緊張した面持ちの佐々木希
緊張した面持ちの佐々木希

 女優の佐々木希が29日、都内で行われた映画『さいはてにて~やさしい香りと待ちながら~』完成披露舞台あいさつに出席し、初のシングルマザー役に緊張の面持ちを見せた。この日はほかに、永作博美桜田ひより保田盛凱清チアン・ショウチョン監督も登場した。

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 故郷の奥能登でばい煎コーヒー店を開いた岬(永作)と、近所に住むシングルマザーの絵里子(佐々木)、そして彼女の2人の子供たちによる心温まる交流を描いた本作。壇上に立った佐々木は「ようやくこの日が迎えられました。初めての役でしたが、不安になりながらも何とか最後までいけたなと思います。皆さんの感想が気になります」と緊張気味にあいさつ。

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 本作のメガホンをとったのは台湾出身の女性監督、チアン・ショウチョン。端正な美しい映像と優しい語り口が魅力の本作について「台湾の映画はあまりカットを割らないで撮っていく手法という印象があります」と切り出した永作は、「しっかりと日本の風景を切り取った作品。日本の静かな空気が映っていて、落ち着きを感じる映画になったと思います」とコメント。しかし、カメラの長回しを積み重ねた撮影スタイルを振り返り、「(佐々木は)戸惑いが多かったんじゃないかなと。というよりも、はっきり目に見えて戸惑っていましたね。でもすごく頑張ったと思います」と笑顔でねぎらった。

全体
子役たちと一緒に

 それを受けた佐々木は「ここまでの長回しを体験したことがなくて。目が泳いでしまいました。どうしようかと思ったときに、永作さんが来て、魔法の言葉をかけてくれた。それで自分の思うことをやっていいんだと思えた瞬間があって。力をくれたんです。本当にありがたいなと思いました」と感謝を述べた。

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 一方のショウチョン監督は「永作さんはベテランの女優さん。外国人の監督にも真摯(しんし)に接してくれて最後までサポートしてくれた。それから佐々木さんに出会えたのはグッドタイミングだった。これから実力派を目指す最中で、準備期間から『宿題をください』『参考になる作品を観たい』と言ってくれて、すごく努力をされていた。素直なところ、ひたすら頑張るところは絵里子にも重なるんじゃないかと思います」と称賛していた。(取材・文:壬生智裕)

映画『さいはてにて~やさしい香りと待ちながら~』は2月28日より全国公開

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