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ジョン・タートゥーロが明かすウディ・アレンがジゴロ稼業をする話題作とは?

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(左から)ソフィア・ヴェルガラ、ジョン・タートゥーロ、ヴァネッサ・パラディ
(左から)ソフィア・ヴェルガラ、ジョン・タートゥーロ、ヴァネッサ・パラディ

 ウディ・アレンが10年ぶりに自身の作品以外に出演した話題作『フェイディング・ジゴロ(原題) / Fading Gigolo』について、監督/脚本/主演のジョン・タートゥーロソフィア・ヴェルガラヴァネッサ・パラディが語った。

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 本作は、本屋の経営に行き詰まったマリー(アレン)が、花屋の主人でたくましいフィオラヴァンテ(タートゥーロ)を知人の女性たちに紹介するジゴロあっせん業を始め、マリーは次々に顧客たち(ヴェルガラ、シャロン・ストーン)から荒稼ぎするが、フィオラヴァンテが未亡人アヴィゲル(パラディ)に恋をしたことで変化が起こるというもの。 

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 タートゥーロ監督はアレンに脚本の助言を受けたそうだ。「僕が彼に送った脚本の下書きの反応は、かなり厳しかった。僕なりにリサーチして、脚本には良いアイデアもあったと思うが、彼はもっと洗練したものを描きたくないのかと言ってきた。ただ彼は、そんな洗練されたコメディーをどのように描くかは教えてくれず、自分でその方法を見つけさせてくれた。だから何度か脚本を改稿し、どの部分が使えるか、どの箇所をより発展させるべきかコメントするだけで、僕に指示はしなかった」と語った。 彼らは約2年間も連絡を取り合って脚本を完成させたそうだ。

 ヴェルガラはセクシーな女性としてタイプキャストされることについて「わたしには科学者や宇宙飛行士は演じられないわ(笑)。自分の限界は理解している。あくまで自分が楽しめて、良い仕事ができればいいの。近年、俳優として映画出演したばかりで、演技に不安を感じている。でもタートゥーロ監督は事前に明確に説明してくれて、とても楽しみながらできた。だから、映画内で感情的なシーンがなくても彼に不平は言わなかった(笑)」と笑顔で答えた。

 アレンとの共演についてパラディは「撮影初日に彼と初めて会ったの。それはアフロヘアの子供のシラミを取っているシーンで、その作業に集中していたから、ウディ・アレンに会うことに緊張していたわたしは、むしろ心地よい状態で演じられた。彼はすごくスウィートで親切だけれど、彼が台詞を言うたびに、即興で新たなジョークを入れるから、笑わずにいるのが大変だった」と語る通り、息の合った掛け合いが描かれている。

 映画は、あまりイヤらしくないジゴロ役のタートゥーロがどこか滑稽で、終始笑わせてくれる作品に仕上がっている。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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