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「メタルギア」新川洋司、『パシフィック・リム』ポスターデザインは秘密の場所の出会いで決まった?

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かっこよすぎなポスターデザインを手掛けた新川洋司氏
かっこよすぎなポスターデザインを手掛けた新川洋司氏

 人気ゲーム「メタルギア ソリッド」シリーズのキャラクター&メカニックデザインを務める株式会社コナミデジタルエンタテインメント(KONAMI)の新川洋司氏が、SF大作『パシフィック・リム』のデジタル3DシステムRealD向けのポスターデザインを手掛け、話題を呼んでいる。ギレルモ・デル・トロ監督から直接受けたというオファーの経緯を、新川氏が語った。

映画『パシフィック・リム』場面写真

 太平洋から出現した巨大生命体「KAIJU」と人類の英知を結集した人型巨大兵器「イェーガー」とのバトルを描く本作。ポスターには、主人公機のジプシー・デンジャーが新川氏特有の水墨画タッチで描かれ、本作はもちろん、全世界の「メタルギア」ファン唾ぜんもののデザインとなっている。

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 完成に至るまでに「特別なエピソードがあった」という新川氏。「メタルギア」シリーズを手掛ける小島秀夫監督とのロサンゼルス出張で、デル・トロ監督の自宅を訪ねたのがきっかけだったといい「デル・トロ監督が『マン・ケイブ』と呼んでいる、テーマごとに部屋が博物館のようになっている趣味の空間を見せてもらい、食事の席でアニメやゲーム、ロボットのことなど、いろいろな話をしました。そこで僕が、イェーガーをデザインしてみたかったと言うと『じゃあ、ポスター用のイラストを描いてみてくれ!』と頼まれて」と笑顔で述懐。快諾後、日本で本編を鑑賞し、1週間ほどで一気に仕上げたという。映画の勢いを表現するべく新川氏は、「映画とは違ってシャープな体形のジプシー・デンジャーを自由に描かせてもらった」と回想した。

 幼少期から日本のアニメや特撮を見て育ったというデル・トロ監督。そんな監督の思いが詰まった本作を新川氏は、「『マグマ大使』や『鉄人28号』など、日本人になじみのある、懐かしいロボットものの雰囲気が演出されていながら、現代風の細かいメカの動きなど、僕自身ゲームのメカニックデザイン上で気を使っている技術的な細部が、しっかり描かれている」と絶賛。「3Dではまた全然違うものとして楽しめるのではないか」と分析した。

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 新川氏は現在、「メタルギア」シリーズ最新作「METAL GEAR SOLID V THE PHANTOM PAIN」の制作に携わっており「このデザインの依頼が、ゲーム制作の合間、メリハリになって良かった」とコメント。小島プロダクションLAスタジオの設立も近く予定されている中、日本のクリエイターの才能を、世界に広める一助となることが期待される。(記事構成:高松美由紀)

映画『パシフィック・リム』は8月9日より全国公開

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